小説におけるヒロインの役割を解読!「物」だってヒロインになれる!?
古典的な小説には必ずと言っていいほど分かりやすいヒロインがいます。
「赤毛のアン」のアン・シャーリー。
「長くつ下のピッピ」のピッピ・ナガクツシタ。
「不思議の国のアリス」のアリス。
「レ・ミゼラブル」のコゼット。
「ジェイン・エア」のジェイン・エア。
日本の作品でも「竹取物語」のかぐや姫、「南総里見八犬伝」の伏姫など。
「ジェイン・エア」に至ってはヒロインの名前とタイトルが同じです。
こういった作品群から見るように、人類の小説史においてどれほどヒロインの担う役割が大きかったのか推察できるでしょう。
しかし、物事は追求すれば必ず「壁」を突破します。
言葉として「ヒロイン」を定義するならば、「主人公」あるいは「主人公の半身」「活躍する役柄」といったところでしょう。
物語の魅力を象徴する要素であり、ストーリーを進める原動力となる歯車でもあります。
「ヒロイン」に対して「ヒーロー」という役柄が存在することから女性的なイメージが定着していますが、今では無機物であってもヒロインに設定できると認識されているのです。
かつては魅力的な女性がヒロインに設定されて初めて売れる「小説」になると考える風潮がありましたが、もはやヒロインは「人間」に限定されません。
広がるヒロインの可能性について紐解いてみましょう。
ヒロインは旗印である
「ヒロイン像」について考える時に大切なもの、その核心は「旗印」であるという一点に絞られます。
この作品にはこのような主題が描かれていますよ。
この作品はこのような主張を持っていますよ。
そう物語る象徴なのです。
もちろん考え方は、作家志望者が10人いれば10通りあるでしょう。
決めつけは危険ですが、根本的な捉え方としては共通する要素だと考えられます。
例えば主人公が一匹狼で、電動バイクを「相棒」と呼んでいるとします。
主人公の性別にかかわらず、この場合は電動バイクがヒロインの役割を果たすわけです。
同様のケースで、主人公が扱う武器をヒロインのように扱う場合もあります。
無機物は自ら動きません。
その性質から、行動の主体を主人公に委ねる女性性を担うことになるのです。
ヒロインの選び方
小説の登場人物にはジェンダーから生まれる役割の差異があります。
ヒーロー、ヒロインという対比からもそれは明らかでしょう。
ヒロインが旗印とされるのは、古くからある信仰などに見るように女性性が常に物事の母体として象徴の役割を担ってきたからだと思われます。
「母なる大地」という形容は誰もが目にしたことがあるはず。
小説のストーリーや世界観、世界設定、登場人物などのすべてを包み込み、色彩を与える。そのためのヒロイン選びに原則は存在しません。
ただ、もしも「売れる小説」を書くためのヒロインを選ぶのであれば、リアルな世界を見渡して情勢をよく把握するようにして下さい。
現実を反映したヒロインほど耳目を集めるものはないのですから。
ヒーロー、ヒロインという対比からもそれは明らかでしょう。
ヒロインが旗印とされるのは、古くからある信仰などに見るように女性性が常に物事の母体として象徴の役割を担ってきたからだと思われます。
「母なる大地」という形容は誰もが目にしたことがあるはず。
小説のストーリーや世界観、世界設定、登場人物などのすべてを包み込み、色彩を与える。そのためのヒロイン選びに原則は存在しません。
ただ、もしも「売れる小説」を書くためのヒロインを選ぶのであれば、リアルな世界を見渡して情勢をよく把握するようにして下さい。
現実を反映したヒロインほど耳目を集めるものはないのですから。