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多くの人に夢や希望を与える【童話】を書くためには…

「童話作家になりたい」と考える方は、多くいらっしゃいます。

自分の想像力を存分に発揮し自身の言葉と組み合わせて作品を
書くことで、子供から大人まで夢や希望を与えることができるのが
童話作家です。


一般的にはコンクールに応募してその書く力が認められれば、作家としてデビューというケースが多いです。
今回は、童話を書くためのポイントをお伝えしましょう。

方向性を見極めよう!


現在、童話を募集している公募にはさまざまなものがあります。
枚数や対象年齢、テーマなどを細かく指定している公募も
あるので、まずは 自分が書きたい方向性の童話に関係する公募を
探すことをオススメ
します。

なかには、「はやしたかし童話大賞」のように対象年齢が子供から大人まで、かつテーマも指定なし、という公募もありますがこれは珍しいケースと言えます。

また、童話と聞くと子供向けのかわいらしいお話しと考えがちですが、ドイツのグリム兄弟によって書かれた「グリム童話」の改訂
された経緯などを考えると、必ずしもそうとは言えないことを
お分かりいただけることでしょう。


童話といえども、さまざまなジャンルがありファンタジーやSF、勧善懲悪、ホラーなど童話の方向性を絞るためにも、公募を参考にすることをオススメします。

想像力よりも言葉選びが大切!


子供向けの童話を書きたいと思っている人に注意していただきたいのは、文章そのもののレベルを落とす必要はない
いうことです。
子供だから簡単な内容の方が良い、というのも違います。
また、子供が好きそうなネタで童話を作る必要はありません。

それよりも、一番に気を配るべきは言葉選びです。
なぜなら多くの公募が対象年齢を絞っていることにより、使える単語や漢字が決まってきます。

幼稚園なのか、小学校3年生なのかで、使う言葉が全く違います。
対象年齢の子供がどのような漢字を習っているのかなどを、こと細かに調べる必要はありません。

しかし自分のなかで考えた対象年齢の読者が読めない、分からない漢字や言葉を使わないように意識することが大切です。

例えば、「見目麗しい」という言葉は小学1年生には難しすぎます。
「きれいな」や「うつくしい」という言葉に置き換える必要があるということです。

書く内容に悩んだら…


何から書いていいのか分からないという方は、すでにある童話を
参考にしてみましょう。

日本で有名な童話は、浦島太郎や桃太郎などがあります。
海外の童話では、シンデレラや白雪姫、三匹のこぶたなどが
あります。

シンデレラも白雪姫もお姫様が主人公ですが、話の内容は
全く違っています。

自分はどのような主人公で、どのようなストーリを歩ませたいのか、すでにある童話を参考にして見極めましょう。

童話は誰を対象にするかで、作品に書く言葉が大きく変わります。
それだけ難しさもありますが、子供に夢や希望を与えられるため、とてもやりがいを感じられるのではないでしょうか。