意識して「てにをは」を使い分けていますか?

原稿を書いていると「なんだか読みにくい……」そんな風に感じたことはありませんか?
もしくは、「分かりにくい」と指摘されたことはありませんか?
もしかしたら「てにをは」と呼ばれる助詞の使い方が間違っている恐れがあります。
「たった一文字だし……」といった理由によりあまり重視しない方もいますが、そのたった一文字によって文章の意味が通らなくなる、文章のニュアンスが変わることもあるのです。
原稿に行き詰まりを感じている方は、「てにをは」を駆使しステップアップを目指しましょう!
もしくは、「分かりにくい」と指摘されたことはありませんか?
もしかしたら「てにをは」と呼ばれる助詞の使い方が間違っている恐れがあります。
「たった一文字だし……」といった理由によりあまり重視しない方もいますが、そのたった一文字によって文章の意味が通らなくなる、文章のニュアンスが変わることもあるのです。
原稿に行き詰まりを感じている方は、「てにをは」を駆使しステップアップを目指しましょう!
「で」と「を」の違いを知っていますか?

「でにをは」は、原稿を書く場合以外にもさまざまな場面でそのパワーを発揮しています。
例えば数名で集まった時に、「お茶とコーヒーどちらがいいですか?」と聞かれた場合、あなたならどちらで答えますか?
1「じゃあ、コーヒーで」
2「じゃあ、コーヒーを」
最後の一文字が変わるだけでイメージが変わりますよね。
「書斎で読む」「パソコンで書く」といったように「で」には、動作を行う場所や手段などを示す際に使われます。
そのため、自分の意志を表現するには「弱さ」があることは否めません。
1の「で」に関する「弱さ」には、以下の思考経過が考えられます。
例えば「本当はお茶でもなくコーヒーでもなく、紅茶が欲しいけれど今回はコーヒーで」といった、選択肢に対する不満から生まれた「で」というケース。
もしくは、「お茶かコーヒーだったら、コーヒーかな」という両者を比較した結果「コーヒーで」というケースも考えられます。
一方で2の「を」だと、自分の意思を明確に相手に伝えることができます。
さらに、「を」には「自ら望んでコーヒーを選びます」という積極性をアピールすることができるのです。
使い分けが難しい「が」と「は」
「本を読むことが好きです」
「本を読むことは好きです」
この文を読むと、なんとなく違いが分かりますよね。
さまざまな専門家が研究した結果、「が」と「は」ではどのような意味の違いが生まれてしまうか簡単にご紹介しましょう。
「は」……物事を比較・区別する場合に使用します。また、既に知っている情報を指します。
「が」……自分の好きなこと、能力や希望を示します。また、知らない情報を指します。
上記の文章を見てみると、「が」を使っている文章の方が「読書が好き」という思いが伝わってきますよね。
一方で「は」を使っている文章だと、「趣味の中の1つとして読書が好き」という意味合いになります。
1「私は部長の山中です」
2「私が部長の山中です」
1の「は」は「部長の山中」に重きを置いた表現である一方、すでに見知った相手と会う時に使う「は」です。
例えばたくさんいる兄弟姉妹のなかで、親に名前を呼ばれた子どもが「ユリはお姉ちゃん!私はアカリだよ」といったケースを思い浮かべると分かりやすいでしょう。
2の「が」は「私」に重きを置いた表現であり、商談相手などで初対面の相手に対して自己紹介をする場合は「が」を使います。
このように助詞を変えることで、その人の意志を表現することが可能となります。
もちろん物語などで意図的に正しい助詞の使い方を外すことで、より印象に残りやすくすることもできるでしょう。
またキャラクターによって助詞の使用法を変えることでも、性格を表すことが可能です。
今まで「てにをは」をあまり意識していなかった方は、ぜひ推敲の際に注意深く見直してみて下さいね。
【原稿募集】はこちらから
www.choeisha.com/pub/