価格
7480円(税込)発行日
2011年11月15日ISBN
978-4-86265-317-8書評
毎日新聞、図書新聞書評で紹介
ゲオルク・ビューヒナー全集 全2冊
日本ゲオルク・ビューヒナー協会 有志 訳
- Ⅰ、Ⅱセット(分売不可、発行日:2011年11月15日 価格:7,344円)
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人間への深い洞察と共感、政治的反逆と挫折、後世の文学に決定的な影響を与え、現代でもなお圧倒的な存在感をもつビューヒナー。
その全貌を、すべて新訳で贈る決定版。
目次
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第Ⅰ巻
ダントンの死
『ダントンの死』登場人物とその他の重要人物の紹介
レオーンスとレーナ
ヴォイツェク
レンツ
ビューヒナーと文学作品四篇の解題
政治的文書
ヘッセンの急使
『ヘッセンの急使』解題
ビューヒナーが残した言葉
作品資料
『ダントンの死』典拠集
『レオーンスとレーナ』典拠集
オーバーリーンの手記
詩人 レンツ──アウグスト・シュテーバーの報告
ゲーテ『詩と真実、わが人生より』抜粋 -
第Ⅱ巻
子供時代の詩作品
〈父に捧げる物語の断片〉
〈母へ〉
両親に捧げるささやかなクリスマスの贈り物『夜』
無題
ギムナージウム時代の落書き
貨幣学の利点について
〈落書き〉
ギリシア語古文書学について
作文と演説
プフォルツハイム人四百名の英雄的な死
〈ウティカのカトー〉
〈自殺について〉
ひとりのアルカディア人の見た夢
書簡
書簡
書簡 解題
医学研究
試験講義
『試験講義』解題
ビューヒナーへの追憶
フリードリッヒ・ツィンマーマンが語るギムナージウム時代の回想
ルートヴィヒ・ヴィルヘルム・ルックが記すギムナージウム時代から大学時代の想い出
ストラスブール学生サークル「オイゲーニア」議事録抜粋
アレクシス・ミュストンの『回想録』抜粋
ギーセ大学時代のビューヒナー──カール・フォークトの印象
アウグスト・リューニング──ビューヒナー講師の思い出
ヨハン・ヤーコプ・チューディからフランツォースへ
カロリーネ・シュルツ──ゲオルク・ビューヒナーの病と死
ヴィルヘルム・シュルツ──追悼の辞
カール・グツコー──ゲオルク・ビューヒナーを悼む
ヴィルヘルミーネ・イェーグレからウジェーヌ・ベッケルへ
アードルフ・シュテーバーからグスタフ・シュヴァープへ
ヴィルヘルム・バウムからウジェーヌ・ベッケルへ
ヴィルヘルミーネ・イェーグレからカール・エーミール・フランツォースへ
ヴィルヘルム・ビューヒナーからフランツォースへ
ドキュメント
ゴッデラウ牧師管区の出生および洗礼記録
ゲオルク・ビューヒナーの大学入学資格証明書
チューリヒ大学議事録
手配書
チューリヒのビューヒナー記念祭一八七五年
鉄面皮のデュ・ティルさんとブッツバッハの指物師、クラウス親方
ルイーゼ・ビューヒナー『ある詩人』(断章)抄訳
ルイーゼ・ビューヒナー『ある詩人』(断章)解題
フリードリッヒ・ネルナー 訴訟記録に基づく詳解(第二章から抜粋)
オーバーヘッセンで起った一八三〇年の暴動事件について
ヴォイツェク鑑定書
シュモリング鑑定書
解題──二つの鑑定書について
ヴォイツェク年譜
シュモリング年譜
年譜
翻訳担当者
テクストと担当者一覧
文献一覧
人名一覧
訳者略歴
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浅野英雄
名古屋大学大学院文学研究科修士課程修了
アイシン精機株式会社勤務
論文:「モザイク造りのビーナス──ダントンの死について」(修士論文) -
荒川宗晴
上智大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学
明治大学非常勤講師
翻訳:『ライムント喜劇全集』(共訳、中央大学出版局、2000年)
論文:「アウグスト・フォン・コッツエブーの〈通俗劇〉──演劇と文学のはざまで──」(『ゲーテ時代の諸相』──木村直司教授還暦記念論文集──郁文堂、1995年) -
今村 武
レーゲンスブルク大学博士課程修了
東京理科大学理工学部准教授
著書:『シュトゥルム・ウント・ドラング研究 ─レンツの文学と西欧文化史』(南窓社、2009年) -
大塚 直
慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学
愛知県立芸術大学音楽学部准教授
著書:『メディア論──現代ドイツにおける知のパラダイム・シフト』(共著、御茶の水書房、2007年)
翻訳:ローラント・シンメルプフェニヒ『前と後』(論創社、2006年)
論文:「若きボートー・シュトラウスと来たるべき演劇のプログラム」(日本独文学会『ドイツ文学』第108号、2002年) -
岡田恒雄
早稲田大学大学院文学研究科独文専攻博士後期課程単位取得満期退学
明星大学人文学部教授
論文:「ブレヒトと日本の伝統演劇──子供の悲劇と異化効果」(『ドイツ・文学の描くその紋様──棗田光行先生退職記念論集』、棗田光行先生退職記念論集編集委員会編、2002年) -
加藤智也
関西学院大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学
関西学院大学研究員
論文:「ビューヒナーの演劇観について──理想主義批判を手掛かりにした考察──」(阪神ドイツ文学会「ドイツ文学論攷」第47号、2005年) -
兼田 博
京都大学大学院文学研究科修士課程修了
大阪府立大学総合教育研究機構准教授
著書:『戦後ドイツ文学とビューヒナー──ビューヒナー・レーデを読む──』(共著、ビューヒナー・レーデ論集刊行会、1995年)
翻訳:ハイネ散文作品集第5巻『シェイクスピア論と小品集』(共訳、松籟社、1995年)
論文:「ハイネとビューヒナー(ハイネとVormarzの詩人たち)」(〈日本独文学会〉所収、2007年) -
高坂純子
関西学院大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学
関西学院大学非常勤講師
著書:『ゲーテ・コルヴィッツ─死・愛・共苦』(共著、御茶の水書房、2005年)
翻訳:『照らし出された戦後ドイツ─ゲオルク・ビューヒナー賞記念講演集(1951-1999)』(共訳、人文書院、2000年)
論文:「H.E.ノサックの1945年」(『KGゲルマニスティク』、関西学院大学、2006年) -
真田健司
東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学
中央大学法学部准教授
翻訳:R・W・ブレードニヒ『悪魔のほくろ─ヨーロッパの現代伝説』(池田香代子氏と共訳、白水社、1992年)
論文:Der abwesende Andere. Georg Buchners Lenz im Licht von Descatres und Jacobi. in: josef Furnkas u.a.(Hg):Zwischenzeiten─Zwischenwelten. Festschrift fur Kozo Hirao. Peter Lang, Frankfurt a.M. 2001 -
杉本良子
大阪大学大学院言語文化研究科修士課程修了
日本公文教育研究会大阪北事務局勤務
「グリム童話翻訳にみる子ども観の変遷──明治期より昭和戦前期まで──」 -
竹内拓史
東北大学大学院文学研究科博士課程修了
麗澤大学外国語学部助教
著書:『ポストコロニアル批判の諸相』(共著、東北大学出版会、2008年)
論文:「ゲオルク・ビューヒナーの自然科学研究と文学──宿命論を媒介として──」(博士論文、2009年 東北大学大学院文学研究科) -
谷口廣治
名古屋大学大学院文学研究科博士課程中退
大阪府立大学名誉教授
著書:『理念と肉体のはざまで──G.ビューヒナーの文学』(人文書院、1997年)
監訳:『照らし出された戦後ドイツ──ゲオルク・ビューヒナー賞記念講演集(1951-1999)』(人文書院、2000年)
論文:「犯罪責任を問う文学──G.ビューヒナーの『ヴォイツェク』」(岩波書店「文学」第二巻、第六号、2001年) -
中村采女
早稲田大学大学院文学研究科博士課程中退
早稲田大学創造理工学部教授
翻訳:H・ヤンゼン編『七十年の友情──二十世紀を生きたドイツ人女性二十六人の証言』(共訳)(スリーエーネットワーク、1996年)
論文:「語りの形式──クリスタ・ヴォルフの物語『カサンドラ』──」(早稲田大学理工学部・複合領域人文社会科学研究会「人文社会科学研究」第44号、2004年) -
本田陽太郎
大阪大学大学院文学研究科博士課程中退
奈良県立医科大学名誉教授
著書:「『トーニオ・クレーガー』──内容と技法をめぐって」(ドイツ文学研究叢書『論集トーマス・マン その文学の再検討のために』クヴェレ会、1994年所載)
翻訳:フリーデリーケ・マイレッカー「ゲオルク・ビューヒナーの『レンツ』をめぐるファンタジー、あるいはヴォーゲーゼンの荒れ地シュタインタールにあるオーバーリーン牧師館での記憶革命」──二〇〇一年度ビューヒナー賞記念講演(日本ゲオルク・ビューヒナー協会「子午線」第2号、2002年)
論文:Farbmetaphern und Farbkonzeption im Japanischen.(Zusammenarbeit mit Eberhard Scheiffele). In: NACHRICHTEN. GESELLSCHAFT FUR NATUR- UND VORKERKUNDE OSTASIENS/HAMBURG. ZEITSCHRIFT FUR KULTUR UND GESCHICHTE OST- UND SUDASIENS. 124. Hamburg 1978. -
武藤直緒美
大阪大学大学院文学研究科修士課程中退
論文:「『カトー演説』についての試論 タイトルをめぐって」(「子午線」第7号、2009年) -
藁谷郁美
ボン大学博士課程修了
慶應義塾大学総合政策学部准教授
著書:Analogien zur Bibel im Werk Buchners - Religiose Sprache als sozialkritisches Instrument(Peter Lang Verlag, 1996)
論文:Bildvorstellunge in japanischer Ubersetzungsliteratur aus dem Deutschen(Mitteldeutscher Verlag, 2009)
翻訳:H.W.ヘンツェ『Gogo no Eiko - Das verratene Meer-』(Schott Verlag, 2005年)