価格
2420円(税込)
ページ数
266ページ
発行日
2023年4月22日
ISBN
978-4-86782-001-8
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書評・マスコミ掲載
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四分室のある心臓
アナイス・ニン 著
山本 豊子 訳
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―愛そのものは人生が続いていくようにとぎれない―
人と関わることの真摯さが洞察と優しさを育んで、アナイス・ニンの物語は齟齬や間違いさえ生の糧になることを伝えつつ、心の襞をどこまでも証していく繊細さの現在形である。
(詩人・松尾真由美)
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『四分室のある心臓』という小説が翻訳を通して、人の心の内のそれぞれに分かれた小部屋に情愛とその哀切を住まわせて、人間関係が齎す大洪水級の障害を凌ぎ、生きる鼓動の源が読者の心に漲流する作品となることを願っている。
著者略歴
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アナイス・ニン(Anaїs Nin)
1903年、フランスはヌイイ・シュル・セーヌで生まれ、1977年、闘病の末、癌でロサンゼルスにて生涯を終える。11歳の年に母親と弟たちとともにアメリカに移住した。1930年代初頭に夫の転勤に伴いパリに居住し、作家活動を始める。40年から50年代のアメリカにて小説を発表し続け、60年代半ばに日記の出版で名声を得る。74年にダートマス大学より名誉博士号を授与される。日本へは小説『愛の家のスパイ』が河出朋久によって紹介され、66年来日に際し大江健三郎、江藤淳らとの会談が『文藝』に記録されている。89年に実弟ホアキン・ニン・クルメル、カリフォルニア州立大学バークレー校音楽学部名誉教授は来日して、関西の大学での講演やピアノ演奏会を果たす。
訳者略歴
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山本豊子(やまもと とよこ)
西宮市に生まれる。1977年神戸女学院大学英米文学科卒業。1984年東京女子大学大学院文学部修士課程修了。2003年Boston College大学院英米文学MA取得。東京女子大学、東洋英和女学院大学非常勤講師。
共著:『アメリカ文学における家族』(山口書店)、Anaїs Nin Literary Perspectives (Macmillan Press) 、『[作家ガイド]アナイス・ニン』(彩流社)
訳書:アナイス・ニン『心やさしき男性を讃えて』(鳥影社)、アナイス・ニン『信天翁の子供たち』(水声社)
共編訳:『アナイス・ニンとの対話 インタビュー集』(鳥影社)