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価格
1980円(税込)
ページ数
182ページ
発行日
2023年6月18日
ISBN
978-4-86782-011-7
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ルイーゼ・リンザーの宗教問答 —カルトを超えて
ルイーゼ・リンザー 著 中澤英雄 訳
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悩める若者たちとの問答を通じて、宗教の本質に迫る。
「カルト」の台頭がドイツ社会を揺るがしていた頃、『波紋』『ダライ・ラマ 平和を語る』等で知られる人気作家だった著者は若者たちに寄り添い、「愛」と「理性」の道しるべを示した。
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「キリスト教、仏教等をはじめ、あらゆる宗教の根本にあるべきものは人類愛である」という観点から、カルトに惑わされないため「真贋を見分ける理性の目を養う」ことの重要性を示す。今あらためて必要な書。
目次
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序 若くはない人、批評家、教育者、神学者への手紙
第一章 自己発見
第二章 神は存在するか
第三章 どのようにして神を「体験」できるか
第四章 神観念について
第五章 神を信じなければならないか
第六章 イエスとはいったい何者か
第七章 「教会」に所属しなければならないか
第八章 人生の意味について
第九章 神はなぜ悪を許すのか
第十章 天国、地獄、悪魔など
第十一章 祈りは古くさいか
第十二章 死の恐怖
訳者あとがき
著者略歴
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Luise Rinser (ルイーゼ・リンザー)
1911年にドイツ・バイエルン州で生まれ、2002年に没。カトリック信仰をバックボーンにした作家であるが、『ダライ・ラマ平和を語る』(人文書院)にも表われているように、仏教、グノーシス、神秘主義など他の宗教にも積極的に取り組んだ。環境保護運動にも参画し、一九八四年の大統領選挙では、「緑の党」から大統領候補に担ぎ出された。児童書『なしの木の精スカーレル』(福武書店)には環境派としての面目がうかがえる。彼女の作品は世界二十数ヶ国で翻訳・出版され、ドイツ国内だけでなく、海外でも多くの文学賞を受賞している。
その他の邦訳書:『人生の半ば』(三修社)、『美徳の遍歴』(朝日出版社)、『噴水のひみつ』(佑学社)、『傷ついた龍』(未来社)、『波紋』(岩波書店)など。
訳者略歴
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中澤 英雄(なかざわ ひでお)
1948年生まれ。
1966年、北海道小樽潮陵高校卒、東京大学教養学部理科一類入学。
1971年、東京大学教養学部教養学科ドイツ科卒。
1973年、東京大学人文科学研究科比較文学・比較文化修士課程修了。
1975年、千葉大学教養部講師。
1985年、東京大学教養学部助教授。
1995年、東京大学教養学部教授。
2012年、東京大学を定年退職、名誉教授。
・主要著書
『カフカとキルケゴール』(オンブック、2005年)
『カフカ ブーバー シオニズム』(オンブック、2011年)
『Kafka und Kierkegaard』(Iudicium、2016年)
『Kafka und Buber』(Iudicium、2018年)
・主要訳書
マルティーンセン= ローマン『歌唱芸術のすべて』(音楽之友社、1994年)
ザッハー= マゾッホ『ユダヤ人の生活』(柏書房、1994年)
ルイーゼ・リンザー『ダライ・ラマ平和を語る』(人文書院、2000年)

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