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グリム・ドイツ伝説選 暮らしのなかの神々と妖異、王侯貴顕異聞
鍛治哲郎 選訳
- 完全版『グリム ドイツ伝説集 新訳版』も好評発売中
- 童話集と並ぶグリム『ドイツ伝説集』の中から、神や妖異、王や国々にまつわる興味深く親しみやすい、これだけは読んでほしい話を選ぶ。
目次
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一 女神、妖霊、悪魔
【河川と湖沼の住人】
〈女神とその末裔〉
ヘルタの聖なる湖
ホッレ婦人の池
ホッラ婦人の巡回
ホッレ婦人の沐浴場
城の乙女
ピールベルクと呪われた乙女
ホッラ婦人と農夫
ライ麦小母
ベルタ夫人あるいは白衣の夫人
荒くれベルタがやって来る
テュルスト、ポステルリィ、シュトレゲレ
城湖と城塁
ケンデニヒの夜の精
〈水妖・水の精〉
水の精
水の精と踊る
水の精と農夫
泳ぎ上手
ニッケルの兄貴
エルベの乙女とザーレの女
川への生贄から
溺れた子から
フォン・ハーン夫人と水妖
湖から来た三人の乙女
シュタウフェンベルクの殿ペータ・ディムリンガ
【山と森の住人】
〈山の城址に住む乙女と財宝〉
ボイネブルクの姫君
胡桃の核
ゾーストの宝
蛇身の乙女
草地の乙女
ヴィルベルクの令嬢
〈鉱山の精〉
クッテンベルクの三鉱夫
鉱山の精
ハールツの山修道士
〈小人〉
プレッセ城の静かな民
小人の結婚式
ホイア伯爵
ヴィヒトラインあるいは山小人
地中の小人と羊飼いの少年
宿を求める小人
木の枝に座る小人
小人の足
ハイリングの岩山に住む小人
橋を渡って去る小人族
ダルデスハイムの小人
山小人
羚羊狩の猟師
〈山と地下の財宝〉
小人と不思議な花
羊飼いと山の老人
ウンタースベルクの砂金
〈巨人〉
巨人の遊戯
巨人の玩具
巨人の血
〈狩魔王〉
苔族を追う狩魔王
狩魔王ハッケルベルク
ハンス・ヤーゲントイフェル
〈古城の怪〉
火炎の上がる城
魔法にかけられたシルトハイスの王
ゴッチェー城
〈山の内部の王〉
キュフホイザ山の
フリードリヒ赤鬚帝から
ウンタースベルク山のカール帝
キュフホイザ山の羊飼い
【里人の気がかりと難儀】
〈家の精〉
家の精
農夫と家の精
トントンさん
ヒンツェルマンから
〈人さらい〉
ウンタースベルク山中に住む
山の女から
取り替えっ子
二人の地中に住む女
笞で打たれた取り替えっ子
ハーメルンの子供たち
〈人狼〉
人狼
人狼岩
〈竜を退治する〉
ヴィンケルリートと竜
泉に住む竜
【悪魔たち】
ゴスラルの悪魔の穴
悪魔の風車
キリストの足跡
フランクフルトのザクセンホイザ橋
オスナブリュックのズュンテル岩
嘘つき岩
渓谷にかかる橋
悪魔に連れ去られた花嫁
弁護人になった悪魔
縁の欠けた杯
二 予告と呪い、罪と罰
【予告と夢】
湧き出る泉
破局の告知
ホーフのモルト横丁に現れたのっぽの男
橋の上の宝の夢
コルヴァイの修道院の百合
ひとりでに鳴る鐘
ハッケルンベルクの夢
【神の威力と父母の呪詛】
ゼムノーネ族の聖なる森
石の新床
呪われて動けなくなった息子
コルベックの農夫たち
神聖な日曜日
【罪と罰】
石になったパン
ビンゲンの鼠塔
ゼーブルク湖
ヒュット夫人
ヴィルドゥングの町人
ブレスラウの鐘
シュヴァイドニッツの市参事会員
【無実の証と受難】
閉ざされた銀鉱
長男の死
死刑囚の上にかかる虹
ひげの生えた乙女
三 魔術、呪物、幽霊
【魔法と呪術】
〈魔術・奇術〉
百合
葡萄の木と鼻
しっかりつかまり空の彼方へ
百発百中
遍歴の猟師
生き写し
アルベルトゥス・マグヌスとヴィルヘルム帝
マクシミリアン帝とブルグントのマリア
〈将来の夫を呼び寄せる術と魔女〉
聖アンドレーアス祭の前夜
食事に招かれる将来の夫から
肌着投げ
魔法の薬草を煎じる
ポメルンの製塩業職人
嵐を呼び雹を降らす
【呪物】
よろず開きの根
アルラウンあるいは絞首台の小人
アーヘンの湖に沈む指輪
【幽霊と霊魂】
〈幽霊〉
ヨーハン・フォン・パッサウの妻
幽霊調教師
幽霊教会
コルマルの少年
絞首台から来た客
死者に会う死者
〈遊離する魂〉
小鼠
立ち昇る煙
柳の木から出てきた猫
眠る王
四 子供と盗賊、女性と聖像
【子供のいる伝説】
ホッラ婦人と忠実なエッカルト
ヘルフェンシュタインの岩山
湧き出る銀貨
鬼火
神の与え給う食事
ロイピキスの逃亡
【盗賊騎士と盗賊】
エッペラ・ガイラ
ブルーメンシュタイン城
ヴァイセンシュタインの剣舞
シュタイナウの泉
ディーツ・シュヴィンブルクの処刑
【女性の知恵と力】
ランゴバルト族の出発
ガムバラと長鬚の伝説
闘鶏
バンベルクの大聖堂
ヴァインスペルクの女房たち
【聖像と聖地】
聖ニクラスと盗人から
アルテンベルクの教会から
ヴィッテンベルクのキリスト像
岩壁の聖母像
落葉松の幹から生まれた聖母像
【動物の恩返し】
蛇の女王
小間物屋と小鼠
皇帝と蛇から
五 古代の部族、王侯貴顕、スイスの建国など
【部族の戦と移動】
聖なる塩の川
アンズィヴァーレ族の移動
ゴート族の移動
フン族の侵入
ゴート族の総帥フリーディゲルン
アーラリヒ王の墓
ランゴバルト族とアスィーピタ族
【王と王族】
〈フン族、ゴート王国、ヴァンダル王国、ランゴバルト王国〉
コウノトリ
食卓の魚
聖者を試すトーティラ王
ヴァンダル国王ゲーリメルの伝説
銀の鎖で縛られたゲーリメル王
アウドイン王がアルボインに同席を許す
アルボイン王がティキヌムを陥落させる
アルボイン王と妃ローズィムント
アウタリ王の伝説
アーギルルフとトイデリント
窓に止まった蠅
〈フランク王国、テューリンゲン王国、ザクセン族、フリース族〉
ヒルデリヒ王とバズィーナ
教会の甕
鋏と剣
森が動き鈴が鳴る
テューリンゲンのアマラベルガ妃
イルミンフリート、イーリング、ディーテリヒの伝説
聖者たちの墓
洗礼を断るラートボト
ロンバルトの楽師
アーデルギス
フランクフルトの建設
書記エーギンハルトとカールの娘エマ
ルートヴィヒ帝のヒルデスハイム建設
ヒルデスハイムの薔薇の茂み
〈東フランク王国とドイツ王国〉
アーダルベルト・フォン・バーベンベルク伯爵
鬚のオットー
寡婦と孤児の訴えを裁くオットー帝
妃を試すハインリヒ帝
行方知れずのフリードリヒ帝
【ドイツ王国の領主たち】
エーバシュタイン伯爵兄弟
他人の森で狩をする
ルートヴィヒがヴァルトブルクを手に入れた次第
一跳びのルートヴィヒ
固く鍛えられた方伯
ルートヴィヒ貴族を犂に繫ぐ
ルートヴィヒ城壁を築く
ルートヴィヒ死後の魂
頬に噛み傷のあるフリードリヒ
辺境伯フリードリヒ逃走中の授乳
方伯フィリップスと農婦
鎖で吊るし首
ヘッセンの方伯モーリッツ
【聖人聖女】
盲目のサビヌス司教
レーミヒが火炎を追い払う
聖アルボガスト
マインツ大司教の紋章の車
八人のブルーノ
驢馬の草地
聖女ノートブルガから
【隷属身分と老人】
馬丁アタルスと料理人レーオ
ヴィテキントの敗走から
【スイス建国の伝説など】
メルヒタールの畑の雄牛
風呂に入る代官
ヴィルヘルム・テル
少年が竈に語った話
境界を決める駆けっこ
訳者あとがき
著者略歴
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鍛治 哲郎(かじ・てつろう)
1950年大阪府生れ。
神戸大学教養部、東京大学教養学部・総合文化研究科、鎌倉女子大学教育学部に勤務。東京大学名誉教授。
専門はドイツ近代文学。著訳書に『ツェラーン 言葉の身ぶりと記憶』、『グリム ドイツ伝説集』など。
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