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価格
4950円(税込)
ページ数
834ページ
発行日
2023年5月10日
ISBN
978-4-86782-025-4
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ケガレの起源と銅鐸 射日・招日神話で解く日本文化
木村成生
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古代史最大の謎とされる銅鐸、日本精神文化の底流を貫くケガレ観。両者を結びつけるのは岩戸神話、その源としての射日・招日神話であった。列島の歴史に深く浸透する神話を紐解くことで、餅やカラスの民俗、大嘗祭などの謎も明らかに。
独自の研究に基づく画期的新説により、日本文化史の新たな時代が拓かれる。
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銅鐸とは何か。なぜ埋められているのか。ケガレとは何か。ケガレの起源とは何か。本書ではこのふたつのかけ離れた歴史上の難問を結びつけて、射日・招日神話に基づく私のケガレ論で解いていく。その謎解きをする際に有効なのが餅とカラスが負った民俗上の意味と役割である。烏勧請、餅なし正月、雑煮の丸餅と角餅、来訪神行事、大嘗祭の起源、境界論、天岩屋戸神話など、多くの民俗の意味と起源もその過程で解明されていく。(著者)
目次
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はじめに
序 章
第一章 銅鐸 埋められた太陽
第一節 銅鐸は太陽である
第二節 銅鐸は太陽だから埋めておく
第三節 銅鐸の起源
第四節 音響具としての銅鐸と音の意味
第五節 銅鐸の絵の意味
第六節 銅鐸からアマテラスとスサノヲへ
第二章 烏勧請の意味とその目的
第一節 烏勧請と弓神事
第二節 弓神楽から天岩屋戸神話へ
第三節 オコナイも射日・招日神話を再現する
第四節 一日の始まりは日没から
第五節 烏勧請にみるケガレ観の西と東
第六節 コト八日の成り立ち
第三章 餅はケガレの象徴
第一節 餅なし正月の意味と起源
第二節 小正月の訪問者と餅のゆくえ
第三節 小豆 ケガレの象徴として
第四節 正月行事にみるケガレ祓いの様相
第五節 正月行事にひそむ射日・招日神話
第六節 鏡餅は太陽を象徴する
第七節 餅は運び去られる
第八節 ハマイバとは何か
第九節 ケガレの餅は境界へ行く
第四章 境界と銅鐸
第一節 餅も銅鐸も境界へ運ばれる
第二節 田中宣一『祀りを乞う神々』にケガレ祓いを読む
第三節 境界から銅鐸へ
第五章 天岩屋戸神話とケガレ忌避観念の発生
第一節 ケガレの起源は西日本の弥生社会
第二節 中世史にさぐる射日・招日神話
第三節 天岩屋戸神話とケガレ忌避観念の発生
終 章 柳田国男と網野善彦が提起した疑問について
資料編 銅鐸はどこに埋めたか
附 編
附編一 ホオジロは巫の鳥
附編二 反閇、その起源と拡がり
附編三 大嘗祭の解釈
附編四 十五夜ください
附編五 中世史研究におけるケガレ
附編六 漢字「穢」(ワイ、エ)とは何か
附編七 土俵祭り
附編八 西の丸餅、東の角餅
附編九 来訪神とは何か
あとがき
著者略歴
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木村 成生(きむら・しげお)
1953年1月生まれ。
民俗研究家。元・古書店店主。『散歩の手帖』編集発行人。
古書店を営むかたわら、長年にわたり歴史・民俗について独自に研究。
2000年より個人誌『散歩の手帖』を発行。野鳥観察の記録・随筆から始まったが、24号より「銅鐸」「烏勧請」などに関する研究成果を発表した。個人誌は30号で休刊となったが、その後も民俗に関する研究を続けている。
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