
価格
1980円(税込)
ページ数
224ページ
発行日
2023年5月10日
ISBN
978-4-86782-029-2
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松本平の御柱祭
太田真理
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変化するふるさとの祭りを精緻に記録する。
御柱祭は諏訪大社だけでなく各地で行う。
松本平の事例を丹念にまとめた好著を推薦する。
(長野県立歴史館特別館長・信州大学名誉教授 笹本正治)
目次
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口絵 松本平の御柱祭斎行神社紹介
松本平の御柱祭斎行神社地図
第一部 松本平の御柱祭
一章 須々岐水神社の御柱祭
一 はじめに
二 松本平の御柱祭概要
三 須々岐水神社について
四 須々岐水神社の御柱祭概要
五 須々岐水神社神職の御柱祭への関与
六―㈠ 御柱見立て~里曳き前日〈一の御柱〉
六―㈡ 御柱見立て~里曳き前日〈二の御柱〉
七 御柱祭里曳き~建御柱
八 おわりに
[付帯資料]須々岐水神社御柱祭関係用語集
二章 松本地方の御柱祭にみる地域性―山辺谷の木作りを中心に―
一 はじめに 「一年遅れ」の御柱祭
二 松本地方の御柱祭概要
三 木作りの特色と分布
四 ゆき頭という役割
五 おわりに
三章 松本地方の御柱祭―木遣りとその詞章にみる地域性―
一 はじめに ―諏訪大社の御柱祭と「一年遅れ」の御柱祭
二 御柱祭の概要と木作りの類型
三 木作りと木遣りの型の関係
四 山辺谷の木遣りの詞章分析
四―㈠ 「やまと」と「綱渡り」、「綱返し」
四―㈡ 伝承された詞章の木遣り
四―㈢ 創造的な詞章の木遣り
五 おわりに
第二部 松本平の御柱祭をめぐる周辺の話題
一章 松本ロゲイニングへの木遣り参加―伝統芸能の可能性―
資料1「松本24時間ロゲイニング2018」開会式広報チラシ
資料2「松本24時間ロゲイニング2018」報告書より
二章 松本四柱神社えびす講─まつもと郷土芸能まつりに参加して─
三章 小谷村の式年薙鎌打ち神事―諏訪大社御柱祭に先駆けて―
四章 上金井のお天狗様
一 はじめに
二 構成要素
三 行事
四 武石道
五 まとめ
五章 コロナ禍中の御柱祭―何を守り、何を置き換えたか―
一 はじめに
二 諏訪大社の実施状況
三 七社の実施状況
四 何を守り何が置き換えられたか
五 労を厭わぬ奉仕
六 おわりに
あとがき
初出一覧
著者略歴
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太田真理(旧姓 細野)
1961年諏訪市に生まれ松本市で育つ
京都女子大学文学部卒業
信州大学大学院修士課程修了
フェリス女学院大学大学院博士後期課程単位取得満期退学
博士(文学)
現在:清泉女子大学、東京未来大学非常勤講師
専門:日本上代文学(万葉集)、民俗学
主な論文:
「フィールドから読む『万葉集』」(上野誠・大浦誠士・村田右富実編『万葉をヨム—方法論の今とこれから』笠間書院 2019)
「近現代文学のなかの万葉集」「【コラム】ポップカルチャーと万葉集」(上野誠・鉄野昌弘・村田右富実編『万葉集の基礎知識』角川選書650 2021/4)
「『万葉集』七夕歌の所伝と応用—信州松本の七夕短冊書付歌をめぐって—」(『美夫君志』第104号 2022)
「松本市山辺のお船祭り—二輪のオフネの意味と位置づけ—」)『長野県民俗の会会報』44号 2021)
