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価格
3080円(税込)
ページ数
352ページ
発行日
2023年12月13日
ISBN
978-4-86782-051-3
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鷗外と『ファウスト』ー近代・時間・ニヒリズム
田中岩男
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洋の東西で初期近代を生きた鷗外とゲーテ
近代的人間の典型とも呼ばれる「ファウスト」と、その多義性に最初に気付き翻訳した日本人、森鷗外――現代社会の問題に繋がる、長年の論考の集大成。
目次
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序章 ファウストは救われるか?あるいは近代と時間(予備的考察)
第1章 『団子坂』での「対話」、あるいは「メフイスト鬼」のこと
第2章 時間論的にみた『舞姫』/「グレートヒェン悲劇」
第3章 ファウストの「救い」/豊太郎の「恨み」
第4章 節蔵(『灰燼』)とメフィスト─近代的悪魔としてのニヒリズム
第5章 望遠鏡と顕微鏡、あるいは「仮面」社会の小道具たち(補遺)
著者略歴
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田中岩男(たなか いわお)
1950年、北海道に生まれる。
1973年、弘前大学人文学部文学科(ドイツ文学専攻)卒業。
1975年、東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程(ドイツ文学専攻)修了。
同年、母校の弘前大学人文学部に助手として採用され、講師、助教授、教授を経て
2016年、定年により退職。 現在、弘前大学名誉教授。
著書・論文
『ゲーテと小説―「ヴィルヘルム・マイスターの修業時代」を読む』(郁文堂、1999年)、『エルンテ〈北〉のゲルマニスティク』(編著、郁文堂、1999年)。
『「ファウスト」研究序説』(鳥影社、2016年)、同書により第15回日本独文学会賞(日本語研究書部門)受賞。
論文「〈病める王子〉の快癒―『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』試論」(『ゲーテ年鑑』第31巻、1989年)により日本ゲーテ賞受賞。
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