価格
2200円(税込)
ページ数
238ページ
発行日
2024年2月9日
ISBN
978-4-86782-055-1
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解禁随筆集
笙野頼子
- 『笙野頼子発禁小説集』も好評発売中
- 『女肉男食 ジェンダーの怖い話』も好評発売中
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発禁から解禁へ!?
2024年、一つの判決が出ると
このような本はもう出せなくなるかもしれない
今ならまだ書けるぎりぎりまでを書いた
私、私小説、身体、言論の自由、保守の本分、ジェンダー主義告発
ひとりの女人として正直に物を言い
キャンセルされた反米文学者のその後
女たちと保守の一点共闘、最前線報告
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江藤淳は言った。保守とは感覚だと。しかし、今ここまで来て私が思うこと。保守とはおそらく、身体を領土と感じる本能である。弱肉強食の前に我が身やわが子を守る女性の切実な危機感である。ただの感覚というより身体に刻んだ痛みや苦しみの歴史である。
目次
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緊急出版ご挨拶、「座して亡国を待つわけにはいかない(引用)っていうか」
S倉、思考の場所/架空の土地
藤枝静男論 会いに来てくれた
川上亜紀論 知らなかった『チャイナ・カシミア』解説
これ?二○一九年の蒼生の解説です
反逆する永遠の権現魂─⾦毘羅⽂学論序説
続報『女肉男食 ジェンダーの怖い話』
十八歳または二十歳になる猫
後書き
著者略歴
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笙野頼子(しょうの よりこ)
1956年三重県生まれ。立命館大学法学部卒業。
81年「極楽」で群像新人文学賞受賞。91年『なにもしてない』で野間文芸新人賞、94年『二百回忌』で三島由紀夫賞、同年「タイムスリップ・コンビナート」で芥川龍之介賞、2001年『幽界森娘異聞』で泉鏡花文学賞、04年『水晶内制度』でセンス・オブ・ジェンダー大賞、05年『金毘羅』で伊藤整文学賞、14年『未闘病記―膠原病、「混合性結合組織病」の』で野間文芸賞をそれぞれ受賞。
著書に『ひょうすべの国―植民人喰い条約』『さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神』『ウラミズモ奴隷選挙』『会いに行って 静流藤娘紀行』『猫沼』『笙野頼子発禁小説集』『女肉男食 ジェンダーの怖い話』など多数。11年から16年まで立教大学大学院特任教授。