価格
1980円(税込)
ページ数
204ページ
発行日
2024年10月29日
ISBN
978-4-86782-070-4
-
書評・マスコミ掲載
神奈川新聞で紹介
鎌倉幽世八景
藤沢 周
-
谷戸、切通し、やぐら、古刹と地蔵。
喧噪の都市の奥深く透視される悠久の中世の時間。
魔術たる作家の筆が、もののふの声を呼びおこす。
観光地カマクラの白日の下に、屍の蔵たる鎌倉の、幽玄なる景色がここに現われる。
(富岡幸一郎)
-
扇ガ谷、十王岩、袖塚、唐糸、飢渇畠、太刀洗、腹切やぐら、化粧坂……鎌倉の地に現存する「八景」は古の戦いと悲哀の歴史を今日まで伝えている。
-
付録 文学における土地の力 対談 藤沢 周×佐藤洋二郎
-
「季刊文科」連載作が待望の単行本化!
目次
-
扇ガ谷
十王岩
袖 塚
唐 糸
飢渇畠
太刀洗
腹切やぐら
化粧坂
付録 文学における土地の力 対談 藤沢 周×佐藤洋二郎
著者略歴
-
藤沢 周(ふじさわ しゅう)
1959年、新潟県生まれ。法政大学文学部卒業。書評紙「図書新聞」の編集者などを経て、93年「ゾーンを左に曲がれ」(『死亡遊戯』と改題)でデビュー。98年『ブエノスアイレス午前零時』で第119回芥川賞を受賞。著書に『サイゴン・ピックアップ』『オレンジ・アンド・タール』『雨月』『さだめ』『箱崎ジャンクション』『幻夢』『心中抄』『キルリアン』『波羅蜜』『武曲』『武曲II』『界』『武蔵無常』『サラバンド・サラバンダ』『世阿弥 最後の花』『憶 藤沢周連作短編集』など多数。