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道徳的な寓意、およびその他の詩
著者によるオリジナル木版画を添えて
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 著
ロイド・オズボーン 編
広本 勝也 訳
- 広本勝也訳『メスメリズム 磁気的セラピー』好評発売中
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無名時代のスティーヴンソンによる寓意詩と木版画。
初期作品として貴重であり、物語作者本人による彫版画家としての才能も示している。解説・註を付けて本邦初訳。
義理の息子ロイド・オズボーンによる序文および伝記も有益
目次
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はしがき
ロバート・ルイス・スティーヴンソン「道徳的寓意、およびその他の詩」
序文 ロイド・オズボーン
ぼくは違う、およびその他の詩─
Ⅰ.飲むのが好きな人たちがいる
Ⅱ.ここにまさしくお望み通り
Ⅲ.水夫たちが海上で
Ⅳ.ここに提出する小冊子は
道徳的な寓意Ⅰ:挿絵と詩歌の作品集─
Ⅰ.印刷された子どもたちの様子をご覧
Ⅱ.読者よ、見れば精神が高揚する
Ⅲ.ダリエン地峡の頂上─人跡未踏の土地で
Ⅳ.ご覧、巨大な恐ろしい象が気まぐれに
Ⅴ.反対側のページの画像を見たまえ
道徳的な寓意Ⅱ:挿絵と詩歌の第二作品集─
Ⅰ.風上の暴風、風下の大荒れにもかかわらず
Ⅱ.太公望が、注意深く一隅を選んだ
Ⅲ.大修道院長が散歩に出かけた
Ⅳ.凍てついた山頂を、彼はかつて探検した
Ⅴ.働き者の海賊! ご覧、彼が隈なく見渡している
鉛の兵隊たちのための軍事的哀悼歌─
最近亡くなったある兵士たちのために
彫刻刀とペン、あるいは自然の情景とそれにふさわしい詩歌
Ⅰ.緒言─普通の人たちと違って
Ⅱ.危うい粉挽き場─小川の上にぽつんと一軒建っている
Ⅲ.論争好きの松の木─一番目の松が二番目の松に言った
Ⅳ.放浪者たち─もう十分長い一日に耐えた
Ⅴ.無謀な地理学者─あたりは何マイルも荒涼とした砂漠
Ⅵ.太公望と道化─ここに君が見るのは響きを返す橋
道徳的な物語─
Ⅰ.ロビンとベン: あるいは海賊と薬剤師─さあ、注意して聞きたまえ
Ⅱ.施工主の運命─一八二〇年、ディーコン・シンは
ロイド・オズボーン「素顔のR・L・S・」
解説 スティーヴンソンの生涯 広本勝也
あとがき
著者略歴
- ロバート・ルイス・スティーヴンソン (Robert Louis Stevenson, 1850–1894) スコットランド出身のイギリスの小説家・随筆家・詩人。子ども時代から文学に関心を持ち、1871年エディンバラ大学の学内誌に寄稿を始めた。1879年カリフォルニアに渡り、ファニー・オズボーン夫人と結婚。冒険小説『宝島』(1882)で、文名を確立した。『ジーキル博士とハイド氏』(1886)は人間の暗黒面を掘り下げ、微妙な心理に洞察を示す傑作。各地を転々とした後、サモア島に定住した。脳溢血で倒れ、ヴァエア山の山頂に埋葬された。作品には、『子どもの詩の園』『プリンス・オットー』『誘拐されて』『バラントレイの若殿』など。
- ロイド・オズボーン (Lloyd Osbourne, 1868–1947) カリフォルニアに、父サミュエル・オズボーンと母ファニー・ヴァンダグリフトの間に生まれた。アメリカの著述家で、スティーヴンソンの義理の息子。タヒチ島パペーテに集まった三人の男たちの短編『退潮』(1894)、老齢年金を骨子とするブラック・コメディー的な奇談『箱違い』(1889)、海洋犯罪の冒険小説『難破船』(1892)など、スティーヴンソンとの合作がある。また本書に一部を収めた『素顔のR・L・S・』(1924)は、生活記録に基づく忠実な伝記となっている。
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広本勝也(ひろもと かつや)
慶應義塾大学大学院博士後期課程満期退学。
現在、慶應義塾大学名誉教授。
翻訳:フランツ・アントン・メスマー著、ギルバート・フランカウ編『メスメリズム──磁気的セラピー──』(鳥影社、2023)。
著書:坂本和男、来住正三編『イギリス・アメリカ演劇事典』(新水社、1999)分担執筆。
論文:「ベン・ジョンソンとベッドフォード伯夫人たち――パトロン制度の中で」(植月恵一郎編『〈男〉と〈女〉のディスクール』金星堂、1998)。
「R. L. スティーヴンソンの生涯―父性との葛藤―」(『慶應義塾大学日吉紀要:英語英米文学』No. 46、2005)、他。
編者略歴
訳者略歴
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