
価格
1650円(税込)
ページ数
318ページ
発行日
2025年4月29日
ISBN
978-4-86782-155-8
花に誓う
葉山弥世
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収められた四作には、どの一編にもそれとなく作者自身の影が映っていて興味深いが、読み込むと、それらが繋がって自ずからもう一つの隠れた物語を形成している。それはあたかも美しいレース編みを見るようで、私は何度も感嘆させられた。思うに、これは純真な少女時代に紡いだ物語への夢を曲げることなく育ててきた作者の情熱の賜物であろう。(文芸評論家 勝又 浩)
目次
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花に誓う
そよ風に乗って
めぐり会い
高原のル・スタージュ
著者略歴
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葉山 弥世(はやま みよ)
1941年 台湾花蓮市生まれ
1964年 広島大学文学部史学科卒業
1964年より2年間、福山暁の星女子高校勤務
1967年より広島女学院中・高等学校勤務
1985年 中国新聞主催「第17回新人登壇」入賞
1986年 北日本新聞主催「第20回北日本文学賞」選奨入賞
1996年 作品「遥かなるサザンクロス」が中央公論社主催、平成8年度女流新人賞の候補作となる。
2000年 広島女学院中・高等学校退職
「水流」同人(広島市)「広島文藝派」同人(広島県廿日市市)
日本文藝家協会会員
著 書:『赴任地の夏』(1991年)『愛するに時あり』(1994年)
『追想のジェベル・ムーサ』(1997年)『風を捕える』(1999年)
『春の嵐』(2001年)『幾たびの春』(2003年)
『パープルカラーの夜明け』(2006年)『城塞の島にて』(2009年)
『たそがれの虹』(2011年)『夢のあした』(2013年)
『かりそめの日々』(2015年)〈以上、近代文藝社刊〉
『花笑み』(2017年)『ストラスブールは霧の中』(2019年)
『タヒチからの手紙』(2021年)『シャラの花咲く家』(2022年)
『華やぎと哀しみと』(2024年)『花に誓う』(2025年)
〈以上、鳥影社刊〉