価格
1650円(税込)
ページ数
294ページ
発行日
2015年7月27日
ISBN
978-4-86265-517-2
漱石『満韓ところどころ』を読む
高畠 寛
- 高畠寛著『焼け跡の青空』好評発売中
- 表題作は漱石の満州旅行記への鋭い批評で、それは
著者の、現今の世相に対する危惧につながっている。
他に、震災で残された者の痛みを描いた「バスタブ
の中から」など、熟達の小説五篇。
──────────季刊文科コレクション
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……明治の良心と考えられる漱石の旅行記『韓満ところどころ』は彼の恥部であり、中国や朝鮮に対する差別や蔑視から出られなかった。
- (本文より)
目次
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小説
バスタブの中から
丘の上の阿呆
優しい脅迫者
エデンの東
夢の扉を開く
評論 漱石『満韓ところどころ』を読む
著者略歴
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高畠 寛(たかばたけ ひろし)
1937年大阪生れ。國学院大学日本文学部卒。
著書
長編『夏の名残りの薔薇』(関西書院刊)
評論『いま文学の森へ』(大阪文学学校・葦書房刊)
小説集『初期作品集』(同上)
小説集『蒼空との契約』(同上)
小説集『春嵐』(同上)
小説集『しなやかな闇』(同上)
小説集『紅い蛍』(ブイツーソリューション)
小説集『コンドルは飛んで行く』(大阪文学学校・葦書房)
小説集『神々の黄昏』(鳥影社)
現在、大阪文学学校講師、社団法人大阪文学協会理事。