HOME>女たちのロングライフ物語
女たちのロングライフ物語
古庄弘枝
-
老人ホームではなく大家族をつくる
【グッドフィーリング】を世界中のお客様に
-
強みを引き出し、弱みを支え、生きがいを見出す、
人間丸ごとの『全人的ケア』をめざしています。
「私たちの仕事は、まさに、その人生の最後の時期に関わらせていただく
仕事です。これまでの画一的なケアではなく、お客様お一人おひとりの
ニーズに合わせたサービスの展開です。〈中略〉そして、『ロングライフは
こんな事までしてくれるのか』と、感動してくださるお客様を一人でも
多くつくることが私たちの目標です」(本文より)
目次
- はじめに
第1章 「小さな小さな老人ホーム」誕生
みなさんの力が必要なのです
プレミアムエイジに「医」「食」「住」「遊」「学」「働」を提供
福祉こそサービス業
なんとか母を助けたい
「近代福祉の祖」長谷川保の秘書に
心のフタを閉じない
「(株) 関西福祉事業社」創立
「訪問入浴サービス」開始
副業は「ガードマン」「露天商」「便利屋」「うどん屋」
「自由に」「気楽に」「街のなかで」「安心・安全に」暮らしたい
「都市小規模型」老人ホームで差別化
第2章 「施設」ではなく「大家族」をつくる ………………………………
「日本一小さな有料老人ホーム」へ
「福祉現場で働く人」からもっとも遠いイメージ
私を採用すれば、必ず会社の役にたてます
「気がついた人が、気がついたことをして、ハタをラクにする」家族
高齢者のための「シルバー生き生き体操」
飢餓・貧困に目を向ける
「どこが、この価格にみあう価値なのか」
「お風呂、全員、あなたが入れて」
「袋入りの菓子パン」を「温かいフレンチトースト」に
九十代現役会長のために弁当づくり
一日に三種類の制服を着替えてフル回転
ストレスで「白い花ばかり」を活ける
シアトル、ロサンゼルス、フェニックスへ八日間視察
滞米中に「ホーム長」に
大抜擢といじめ
いつかゆったり「みどり温泉」に
組織づくりとサーバントリーダーシップ
ラジオ体操の徹底
残念ですが、切らせていただきます
お紅茶いれましょうか
首が傾き、「口からよだれ」が
「ちょっと、お手伝いさせてください」
「やっぱり、使わないですよね」
独学でインテリアの研究
「施設」ではなく「大家族」をつくる
「個性的」で「ハチャメチャ」な明治生まれのお客様
芸術的ヌード写真集でさりげない解消を
「幸せな高齢者が多くなるように」資産を寄付 - 第3章 「サービスを超える感動」をお客様に
ライバルは世界の「ザ・リッツ・カールトン・ホテル」「ディズニーランド」
成功の秘密は「クレド(信条)」にあり
「ホスピタリティの普遍的な価値」を説く
真のパートナーシップを築くための「宣誓書」
従業員はお客様と同じく紳士淑女
「通常のサービスを超えた最高のおもてなし」を可能にするシステム
追求すべきはゲストの「感動」「幸福感」
毎日「開業した日の美しさ」を保つ努力
社員手帳に始まり社員手帳におわる
介護サービスの基本概念「グッドフィーリング」
基本は「ダイバージョナルセラピー」
「文化と背景」「心地よい空間」「質の高い身体ケア」
「グッドフィーリングシート」をつくる
うつ病を克服し、人生を取り戻す
「お客様自身も気づいておられない期待」に応える
心が動けば体が動く
九十歳になっても自分の足で歩きたい
心を動かし、生きがいを生むイベント企画
大人気の「音のたまて箱」
「ロングライフ・コーラス隊」シンフォニーホールで歌う
「シニア・カレッジ」「市民大学」で「学び」を提供
こんなことまでしてくれるのか!
毎年、約二○○○の施設で虐待発生
「チームケア」で多面的ニーズに応える
一人ひとりに最高の「看取り」を
「永遠に生きるがごとくに学び、明日、死ぬるがごときに生きる」
「オルタナティブ医療」を積極的に導入
「細胞から元気になる」食事を
第4章 「いつからでも」「どこからでも」「どんなふうにでも」花咲ける職場
五十五歳で「天職」と出会う
吉岡芳子さん(サービスカスタマーズ室 スーパーバイザー)
関西圏一七のホームを回って「しつらえ」に目を凝らす
「こんなところだったら、勤めたい」
「家に帰りたくない、ここにずっと居たい」
感謝の気持ちをいつも人に伝えたい-
「待たせてもらえる」介護ができる!
石上晴江さん(「ロングライフみなせ」GM)
ユニットケアの神様
まるでアウシュビッツのよう
「目から鱗」の毎日
瞬時に判断して世界観を共有し、安心感を与える
「共感的理解満載のホーム」に
シングルマザーで子育てしながらホームを売る
山本和栄さん(営業本部―大阪・京都エリア長 執行役員)
離婚を機に「一生できる仕事」を
「営業の神様」に教えを受けて営業のプロに
「いずれ」は今でしょ
定期採用後輩社員たちの「希望」になりたい
中越奈美さん(「ロングライフ高槻」フロント)
営業につながるフロント業務を
営業・お客様相談・GMも経験したフロント
結婚を機に転勤のないフルタイムパートに -
「空のサービスのプロ」から「地上のサービスのプロ」へ
サービスの基本は「人生の大先輩に敬愛の念をもって接すること」
鹿山啓子さん(研修センター)
二六年間イタリア航空でキャビンアテンダント
「ロングライフ医療福祉専門学院」事務局長に応募
首都圏初のホーム「ロングライフ成城」ホーム長に
人生の大先輩に敬愛の念をもって接する
特技を活かしたスピーディなサービスで顧客の心をつかむ
羽鳥光子さん(首都圏エリア・エリア長)
キャビンアテンダントから五十六歳でGMに
「この人は、自分を幸せの方向に導いてくれるかもしれない」
スピード感あるオリジナルなサービスを -
「ロングライフ葛西の顔」であり続けたい
大貫えり子さん(「ロングライフ葛西」GM)
現場を知るために一年間「副ホーム長」に
「笑顔」と「安心のひと言」がほしい
「母・父」を見守るためにロングライフ(長生き)で
「子育て」を終えて「主婦」から介護のプロに -
お客様の「今の世界」に寄り添う
西山久美子さん(「ラビアンローズ緑地公園」GM)
「こういうところで仕事をさせていただきたい」
認知症ケア中心に一二年
「いろんな人」がいるから「いろんなサポート」ができる -
お客様と介護保険サービスをつなぐ
大谷妙子さん(「ラビアンローズ高槻」ケアマネジャー)
五十四歳でケアマネジャーの資格をとって
大事な仕事は「ケアプランの作成」
関係部署で一目置かれる存在に -
「職」「住」接近で「仕事」も「子育て」も
器にこだわり「視覚」で腕をふるう
宮本千博さん(「ロングライフ梶ヶ谷」料理長)
自宅から一○分の職場に
朝だからこそ、ちゃんとしたお皿で
毎日フェイスブックで情報交換 -
大好きな海のある職場の「安心」でいたい
多田みち子さん(「ロングライフ・クイーンズ塩屋」看護師)
条件は「歩いて行ける職場」
お客様に「大きな安心感」を提供
いちばん多いのは「悩み相談」 -
「家族(お客様)」のためによりよいケアを
福田仁美さん(「ロングライフ長居公園」ライフコーディネーター)
研修先もロングライフ長居公園
生活全般を豊かにコーディネート
一二年目に介護福祉士の資格を -
「女性の人生」を全力で応援(ロングライフグループ)
正社員で子育てしながら仕事ができる職場を
田中有加さん(人財グループ労働管理チーム リーダー)
出産・育児休暇取得第一号
出産後一年六ヵ月で復帰
六年後に第二子を出産し、勤続一一年目
女性の「働く」サポートします
子育てママ・パパにうれしい「授業参観休暇」など
当たり前に女性が管理職に成長し経営を担う会社へ
第5章 「ロングライフ生活」を自由に楽しむ
最後まで自分の人生は自分で選びたい 森澤ひろ子様(ロングライフ・クイーンズ塩屋)
計画を五年早めて「終の棲家か」へ
ホームから毎日、小学校へ通勤
やりたいと思ったことは、ぜったいにやる -
成功の鍵は「真似」のなかにこそある 岸本新一様(ロングライフ成城)
老年医学が理想とする脳
一○年間の老老介護で妻を送る
真似の先に新しい生き方がある
生物学的寿命の百四十四歳まで元気で
愛用のグランドピアノとともに終の棲家へ 三浦みどり様(ロングライフ梶ヶ谷)
「防音の部屋」が第一条件
「日本音楽コンクール」ピアノ部門で二位
フランスでジャック・フェヴリエに師事
自室で生徒にレッスンも
入居で得られた「父と娘のいい関係」 佐伯定一様(ロングライフ芦屋)
妻を亡くした「ご飯、お風呂」の日本男児
自宅を改装するよりホームへ
ホームの食事で持病の糖尿病が改善
キャリアを生かして和服のリメイクを指導 三宅淑恵様(ロングライフ高槻)
服飾専門学校の校長を一○年間
ファッションより料理にはまる
同年代の女性にリメイクを指導
二人揃っての大手術で早めに入居 大久保英男様・和子様(ロングライフ葛西)
「自由」で「家族的」な感じが気に入って
毎日楽しくて「入居していいことだらけ」
海外で活躍する「日本人服飾デザイナー」の草分け的存在 泉 照子様(ロングライフ長居公園)
契約から三年後に入居
ベアテ・シロタ・ゴードンの紹介で職を得る
NYからフランス「ジバンシー」へ
大阪・大丸でジバンシーの仕事を
ホームで得られた気の合う「友達」
第6章「グッドフィーリング」を世界中のお客様に
世界が必要としている「グッドフィーリング」
「グッドフィーリング」を中国へ
「新華錦・長楽国際有料老人ホーム」開業
ビジネスパートナーは「新華錦グループ」
高齢者のために役立つ事業をしたい
視察先は「高齢化先進国」日本
香港からとんぼ返りで朝食をともに
「杏」のご縁
初顔合わせから四ヵ月半で合弁会社設立
「感謝する心」が根本的な宝物
七名のリーダーが三ヵ月間日本で研修
七○部屋に一○○名のお客様が入居
笑顔・優しさ・サービスに大満足
夢は「高度なサービスチームをつくること」
ロングライフグループのサービス理念を中国語に翻訳
高齢者が「幸せな場所」にいくための架け橋に
「ロングライフ国際学会」で「最優秀賞」受賞
「グッドフィーリング」で充実した生活に
「たび倶楽部」で日本のお客様と交流
長楽居内に「長楽学院」オープン
「新華錦・長楽」ブランドを確立し、全国展開を
「グッドフィーリング」をインドネシアへ
「シニアリビング『ダ・カヤンガン』」オープン
合弁会社「ジャバベカ・ロングライフ・シティ」を設立
八ヘクタールに「アパートメント」七棟・「ヴィラ」一○二棟
二○一三年八月から現地で事業の立ち上げ
建設コンセプトは「L・I・V・E & C・A・R・E」
メンバーシップは五タイプ
一○○ヵ所のシニアタウンでセカンドライフの総合プロデュース
「グッドフィーリング」を韓国へ
「株式会社グリーンケア」に五億五○○○万韓国ウォン出資
全方位的な業務協力
世界一の高齢化スピード
「ロングライフリゾート倶楽部」開業へ
著者略歴
-
古庄弘枝(こしょう ひろえ)
大分県・国東半島生まれ。ノンフィクションライター。
著書に以下のものがある。
『携帯電話亡国論 携帯電話基地局の電磁波「健康」汚染』(藤原書店)
『あらかい健康キャンプ村?日本初、化学物質・電磁波過敏症避難施設の誕生』(新水社)
『見えない汚染「電磁波」から身を守る』(講談社+α新書)
『沢田マンション物語?2人で作った夢の城』(講談社+α新書)
『モー革命?山地酪農で「無農薬牛乳」をつくる』(教育史料出版会)
『どくふれん(独身婦人連盟)?元祖「シングル」を生きた女たち』(ジュリアン)
『彼女はなぜ成功したのか』(はまの出版)
『就職できない時代の仕事の作り方』(はまの出版)
『「わたし」が選んだ50の仕事』(亜紀書房)
『スマホ汚染─新型複合汚染の真実!』(鳥影社)
HOME>女たちのロングライフ物語