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〈満州のミラクル〉 昭和20年8月17日
源 元一郎
- 〈民族協和・扎蘭屯(ジャラントン)〉
北満の軽井沢と言われた「扎蘭屯(ジャラントン)」
美しい自然に恵まれ、帝政ロシア文化の香りを残す地。そこは他民族が穏やかに暮らす奇跡の町だった、その日まで……
目次
- 1 ロシア帝国、東への道 ……………………………………………… 11
ドン・コサック、ウラルを越える 11
黒龍江がロシア帝国の視野に入った 12
黒龍江でロシア帝国と清国が衝突 13
ロシア帝国、ネルチンスク条約で大きく後退する 14
清国の衰退と愛琿条約の締結 16
ロシア帝国、シベリア鉄道建設へ 18 - 2 日清戦争がロシア帝国を満洲に進出させた …………………… 21
日清戦争と三国干渉 21
ロシア帝国、東清鉄道建設へ 22
ロシア帝国、遼東半島を租借する 24
義和団事件でロシア帝国、満洲全土を占領する 26 - 3 日露戦争、日本を満洲に …………………………………………… 29
日本と英国、同盟国となる 29
日露戦争へ 30 - 4 南満洲鉄道の誕生 …………………………………………………… 35
南満洲鉄道 35
清朝倒れ、張作霖あらわれる 38
第一次世界大戦と二十一ヶ条要求 39
中国で五・四運動起こる 40
革命ロシアとカラハン宣言、中ソ協定 40
張作霖と満洲 41
満洲某重大事件へ 44
青天白日旗、満洲にあがる 45 - 5 満洲事変で新国家生まれる ………………………………………… 49
石原莞爾中佐、満洲に 49
板垣征四郎大佐、満洲に着任 50
朝鮮人農民を保護して─万宝山事件 54
中村震太郎大尉、殺される 56
軍司令官、本庄繁中将に 59
満洲事変起きる 63
本庄、吉林出兵を決断する 70
ハルビン、出兵ならず 73
チチハル進攻 74
錦州・爆撃、占領と天津・廃帝溥儀の脱出 77
馬占山と協定成立、ハルビン入城 79
自治指導部へ 81
帝制か共和政体か 91
五族協和・満洲国建国 96
満洲国から満洲帝国へ 100 - 6 ロシアの東清鉄道、満洲帝国へ ………………………………… 103
ロシアに残された東清鉄道 103
北満鉄道、売却へ 105
一九三五年(康徳二年、昭和十年)三月二十三日 109 - 7 扎蘭屯の夜明け ……………………………………………………… 113
ロシア帝国の華、扎蘭屯 113
満洲帝国・五族の民族共和の扎蘭屯 115
『北鉄沿線概況』 116
『西北満雁信』 119
『句集 大西日満蒙遠くなりにけり』 123 - 8 国境の街、満洲里 …………………………………………………… 167
- 9 ハイラル、軍都として ……………………………………………… 177
- 10 昭和二十年(康徳十二年、一九四五年)八月九日 ……………… 189
ソ連軍、満洲に進攻する 189
満洲里の最後 192
死闘・ハイラル 195
平穏無事な扎蘭屯 204 - 11 昭和二十年(康徳十二年、一九四五年)八月十七日 ………… 217
停戦の白旗をかかげて、ハイラル 217
赤旗を手にした満人たちの拍手に送られて‼ 扎蘭屯 220
独立混成第八〇旅団の敢闘を讃え、感謝する 229
- し め 231
参考書目 237
著者略歴
- 源 元一郎(みなもと げんいちろう)
昭和9年(1934年)生まれ。
奇しくもこの年、満州国建国(康徳元年)。父に従って満州に渡る。
少年時代、白系ロシア人、満族、漢族、蒙古族とともに暮らす。
昭和20年(1945年)、日本の敗戦により斉斉哈爾に避難し、
昭和21年10月8日、胡廬島を経て、九州・博多に上陸、帰国する。
博物館学芸員の資格を、佛教大学で取得する。
中国、明代・清代の書、畫を研究。
著書『赤い夕陽よ』(2003年 鳥影社)ほか
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