価格
1980円(税込)
ページ数
394ページ
発行日
2016年8月15日
ISBN
978-4-86265-565-3
多事彩彩
—昭和九年生まれの伝言
北 道子
- 言葉の真の意味で「激動の時代」を生きた著者—その経験と記憶を穏やかに、時には激しく綴るエッセイ。日常を正確に見ることで、今この時代の姿を照らしだす。
- 昭和九年度に生まれた者は、私たち以外の誰にもない、国民学校に六年間通ったという経験を持っている。それは、戦争と軍国主義から平和と民主主義へ、大転換を、十歳のときに経験したことを意味する。その体験が、私の背骨になり、この本の随所にあることを読み取っていただければ嬉しく思う。
(本書「あとがき」から)
目次
-
さくらさくら
戦う僕ら少国民
若く明るい歌声に
君の行く道は
もういくつ寝ると
分からないまま終わる、そんなのいやだ
からす なぜなくの
夕焼け小焼けの
月の沙漠を
あとがき
著者略歴
- 北道子(きた・みちこ)
1934(昭和9)年和歌山市生まれ。
1957(昭和32)年国立和歌山大学(経済学部)卒業。
1957(昭和32)年4月より1991(平成3)年3月まで、兵庫県の県立高校教員として三校で勤務。担当・商業科/社会科
1998(平成10)年より播磨エッセイストクラブ所属
著書
1988(昭和63)年 『考える武器を与える授業』(共著)、高生研編、明治図書出版
1994(平成6)年 句集『竹の秋』、文芸広場社
2015(平成27)年 エッセイ集『ひとを恋ふ』(播磨エッセイストクラブアンソロジー)、鳥影社