価格
550円(税込)
ページ数
66ページ
発行日
2016年11月25日
ISBN
978-4-86265-579-0
森林のリサイクル 自然は無限のエネルギー源
鳥影社編集部 編
- 日本のエネルギー政策は、今のままでは危ないと、多くの人々が不安を感じています。19世紀から20世紀は明らかに化石燃料に依存した高度工業社会でした。石炭からはじまった産業革命は、石油文明で頂点に達し、自動車、家電製品、化学製品、衣服から薬品に至る身の回りのほとんどが、石油資源から産み出されるという時代になったのです。
しかし、そのために限りある地球の資源や生態系は、かつてない大きな困難に直面してしまっています。だれもが、気象の変調を感じています。だれもが、温暖化による環境破壊や感染症の蔓延を感じています。 3・11東日本大震災や、震度7が連続した熊本地震の悲劇的な体験を経て、今のままではいけないと感じているはずです。 (中略)
これほど多くの課題を抱えたエネルギー問題を、独自の視点から解決しようと取り組んでおられる、革新的な企業があるとうかがったので、東京のJR神田駅近くにあるオフィス(株式会社東日本土地開発)をお訪ねし、立花義信会長にお話をうかがってきました。立花会長は、バイオマス発電、太陽光発電、小水力発電、風力発電とこれまで知られている再生エネルギーに加え、独創的な発想で、これらを有機的に結びつけ、新しいエネルギータウンを実現しようとしておられます。
立花会長のお話をうかがってまず驚いたのは、大きな課題である電力エネルギー問題と、荒廃した森林を再生させる課題とが、実は同じプロセスによって解決されるという、目から鱗のような発想でした。ひとつも無駄にしてはいけない、すべてを生かしきる、これが立花会長の発想の原点にあるに違いないと、お話をうかがいながら感じたのです。(はじめにより)
目次
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はじめに
1.日本を再生させる美しい森
2.立花義信氏の洞察と実践
3.太陽光発電
4.地産地消発電
5.植物工場とハウス栽培
6.セルロースとナノファイバー
7.本物の循環型社会の実現
8.森林の現状とCLT新素材