
価格
1650円(税込)
ページ数
320ページ
発行日
2016年11月7日
ISBN
978-4-86265-591-2

渓流のヴィーナス
高畠 寛
- 高畠寛著『焼け跡の青空』好評発売中
- <季刊文科コレクション>
- 還暦を迎えなお残る「人生の伏流」としての男性のさがを、軽妙な筆さばきで昇華させた表題作はじめ、日本人の本質をえぐる「評論金子光晴〈おっとせい〉を読む」を収録。
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金子光晴の「おっとせい」という詩は1937年。その時代の国民性に嫌悪したり、憤慨したり、愛惜したり、寂しさに満ちた、孤独の中にいた光晴の状況が、78年経った現在、解消されているのか、ということである。(本文より)
目次
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渓流のヴィーナス
桜吹雪
塒 族
冬の風鈴
この世の客
初夏(オムニバス)
評論 金子光晴「おっとせい」を読む
著者略歴
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高畠 寛(たかばたけ ひろし)
1937年大阪生れ。國学院大学日本文学部卒。
著書
長編『夏の名残りの薔薇』(関西書院刊)
評論『いま文学の森へ』(大阪文学学校・葦書房刊)
小説集『初期作品集』(同上)
小説集『蒼空との契約』(同上)
小説集『春嵐』(同上)
小説集『しなやかな闇』(同上)
小説集『紅い蛍』(ブイツーソリューション)
小説集『コンドルは飛んで行く』(大阪文学学校・葦書房)
小説集『神神の黄昏』(鳥影社)
評論・小説集『漱石「満韓ところどころ」を読む』(鳥影社)
現在、大阪文学学校講師、社団法人大阪文学協会理事。