目次
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序景 夕暮れる商店街
Ⅰ 日々は巡り、時は移り
Ⅱ 扉を叩く音
Ⅲ 生の変転
Ⅳ 脅かすもの 1
Ⅴ 脅かすもの 2
Ⅵ 喫茶店《異端門衆》
Ⅶ 遠い日に遠い国で
Ⅷ 家族アルバム 1
Ⅸ 家族アルバム 2
Ⅹ 家族アルバム 3
Ⅺ 生と死の露頭に
Ⅻ いつしか世代は
ⅩⅢ 骨の重さ
ⅩⅣ 午後の海
ⅩⅤ 誘う声
ⅩⅥ 再会の時(上)
ⅩⅦ 再会の時(下)
ⅩⅧ 楽しい滞在は飛ぶ矢のごとく
終景 〈花影百年〉
著者略歴
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柴田翔(しばた しょう)
作家、ドイツ文学研究者。
1935(昭和10)年1月東京生まれ。
武蔵高校から東京大学へ進学、工学部から転じて独文科卒。
1960(昭和35)年東京大学大学院独文科修士修了、同大文学部助手。
1961(昭和36)年「親和力研究」で日本ゲーテ協会ゲーテ賞。翌年より2年間、西ドイツ・フランクフルト大に留学。
1964(昭和39)年『されど われらが日々─』で第51回芥川賞。東大助手を辞し、西ベルリンなどに滞在。帰国後、都立大講師、助教授を経て
1969(昭和44)年4月、東京大学文学部助教授、のち教授。文学部長を務める。
1994(平成6)年3月退官、名誉教授。4月、共立女子大学文芸学部教授、
2004(平成16)年3月退職。
小説に『われら戦友たち』『贈る言葉』『立ち盡す明日』『鳥の影』『中国人の恋人』等。
翻訳書としてゲーテ『ファウスト』『親和力』『若きヴェルテルの悩み』また『カフカ・セレクションⅡ(運動/拘束)』。
研究書には『詩に映るゲーテの生涯・復刻版』(鳥影社・近刊)など。