価格
1650円(税込)
ページ数
76ページ
発行日
2017年10月25日
ISBN
978-4-86265-632-2
午餐
フォルカー・ブラウン 著
酒井明子 訳
- 作者の両親の姿を通して、真実の愛の姿と戦争の残酷さを子供の眼から描きだす。現実と未来への限りない思いが込められた傑作。
ボールドウィン・ツエッテルの版画8葉が飾る。
- 愛の歴史の作品化
目次
-
エーリッヒ
母斑
結婚式の写真
借り方と貸し方
ダブルベッド
戦闘
英雄の死
午餐
思い出
軽蔑的な考え
著者略歴
-
フォルカー・ブラウン(Volker Braun)
1939年ドレスデン生まれ。ライプツィヒ大学哲学科卒業。在学中に芸術アカデミーの新人詩人として、文芸詩「ジン・ウント・フォルム」に登場する。戦後、分裂、再統一を経たドイツ、および世界の時代に対する鋭い批評精神を貫いている。
2000年にドイツの権威ある文学賞ビューヒナー賞受賞。„Unvollendete Geschichte“(1977), „Das Wirklichgewollte“(2000)(『本当の望み』浅岡泰子他訳)など、詩、戯曲、小説など作品多数
訳者略歴
-
酒井明子(さかい・あきこ)
東京女子大学、東京都立大学社会科学研究科大学院修士課程修了、早稲田大学、東京工業大学講師を経て、横浜商科大学元教授。
主要論文:「二つの世界とイノセンスの所在」(横浜商科大学紀要)、「フォルカー・ブラウン—〈未来との永遠の取り組み〉に関して」(商大論集)、他。
随筆:「〈フォルカー・ブラウンによるクリスタ・ヴォルフへの弔辞〉によせて」(「世界文学」)、「ユダヤ人追悼記念碑」(「渋谷随筆」)他。
訳書:『アンネ・フランク最後の七カ月』(徳間書店)他。