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季刊文科セレクション
季刊文科編集部 編著
- ここには八人の作家の八作品が収録できたが、いずれもわれわれ同人雑誌読みには長いあいだ親しく見てきたベテランたちで、新しい試みのシリーズとしてはまことに力強いスタートになった。(文芸評論家・勝又 浩)
- 「現代文学の根底を形成」
目次
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いわしの目ン玉 城戸則人
たみ子の人形 ─ あの年の夏 ─ 渡辺 毅
月の夜は 和田信子
妄想同盟 藤田愛子
紅い造花 難波田節子
淡し柿 井藤 藍
梨の花 斎藤史子
昭和者がたり、ですネン 土井荘平
解 説 勝又 浩
著者略歴
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城戸則人(きど・のりと)
昭和13年12月30日呉市生まれ。
「鈍色の光」にて第15回中国新聞新人登壇文芸作品第二席受賞(昭和58年8月)
「空白の通知表」にて第9回文芸思潮エッセイ賞受賞(平成22年)
三田文学会員。同人誌「ん」所属。
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渡辺 毅(わたなべ・たけし)
1934年、樺太生まれ。
「小さな墓の物語」にて第1回東北北海道文学賞受賞(1990年)
「ぼくたちの日露戦争」にて第12回坪田譲治文学賞受賞(1996年)
「アプトロヤンペ」にて第8回群像大賞優秀賞受賞(2002年)
著書
『キツネのしりとり』『ワカソの棲む湖』(以上、鳥影社)
「さむらいの門」シリーズ(学研M文庫)など。
「カササギ」季刊文科23号
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和田信子(わだ・のぶこ)
1938年生まれ。
福岡市在住。
文芸同人誌「南風」編集発行人。
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藤田愛子(ふじた・あいこ)
1922年、京城生まれ。
20歳の時、織田作之助を知り〈大阪文学〉の同人となる。
上京、丹羽文雄の〈文学者〉に作品を発表。
日本文芸家協会、日本ペンクラブに所属。
(初出 季刊文科49号)
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難波田節子(なんばた・せつこ)
昭和8年生まれ。
季刊「遠近」同人。
著書
『三つの小さな足跡』(主婦の友出版サービスセンター)
『紅雀』『こおろぎ』『再会』(木精書房)
『歪んだ絆』(ライブ出版)、『太陽の眠る刻』(おうふう)
『晩秋の客』『アラビアの白い薔薇—小説シェバの女王—』『雨のオクターブ・サンデー』(以上鳥影社)
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井藤 藍(いとう・あい)
1939年生まれ。大阪府交野市在住。
関西学院大学卒業。
同人誌「法螺」に所属。
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斎藤史子(さいとう・ふみこ)
東北大学文学部フランス文学科卒業。
元 高野山大学講師(フランス語)。
現在NHK文化センター大阪教室講師として「文章の書き方」を指導。
「落日」にて第7回大阪女性文芸賞受賞。
日本ペンクラブ会員。
著書
句集『草笛』
小説集『落日』他三冊(高野山出版社)
『草庵に光さす—山上宗二異聞』『幻の茶器—小説織田有楽斎』『慈愛の人 和気広虫』(以上、淡交社)
『清滝川 明恵慈愛の生涯』(法蔵館)
『千道安』(鳥影社)
「傷痕」『現代作家代表作選集 第四集』(鼎書房) -
土井荘平(どい・そうへい)
昭和4年、大阪生まれ。現 神奈川県在住。
「青い春、そして今晩秋」で第2回鶴「シニア文学大賞」受賞。
元「煉瓦」同人、現「文学街」同人。
著書
『青い春、そして今晩秋』『関西弁物語・上方ばなし』など。
(初出 季刊文科68号)

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