価格
3080円(税込)
ページ数
776ページ
発行日
2017年12月13日
ISBN
978-4-86265-643-8
呉越春秋 戦場の花影
藤生純一
- 天はここに、妖艶な一凜の花を遣わした。
- 中国古代の四大美人の一人たる西施、彼女を発掘、教育して呉国の宮廷に送り込んだ越の功臣范蠡—波乱に満ちた二人の愛と運命を描いた壮大なロマンである。桁外れに巨大な叡智と奸智、善と悪とが渦巻く中国古代の人間模様を深く高く、縦横自在に語りつくしている。(文芸評論家・勝又浩)
- 春秋時代末期から呉越抗争の核心へ
- 周王朝の現世的な政治権力がほぼ形骸化した春秋時代末期、揚子江流域では、闔廬、夫差率いる〈呉〉と、允常・句踐率いる〈越〉とが、それぞれの擁する重臣の強力な補佐を受けつつ急速に国力を伸張、互いに中原進出・覇者宣布をにらみながら、周辺諸国をも巻き込みつつ、三つ巴、四つ巴の激しい抗争へと突入していった。
目次
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序 現在 〔BC四六〇〕
第一部 呉王横撃 〔BC四九二〜〕
第二部 呉都強襲 〔BC四八五〜〕
第三部 呉国制圧 〔BC四八一〜〕
跋 現在 〔BC四六〇〕
参考文献・他
あとがき
春秋時代地図
著者略歴
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藤生 純一(ふじお じゅんいち)
1954年東京都生まれ。
早稲田大学・法政大学卒業。
作品に『琴』(銀華文学賞奨励賞)・『暗殺者』など。