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食通のおもてなし観光学
山上 徹
- おもてなし観光のウンチクを語るネタ本
*観光ビジネスは大根役者で勝てるか
*童話ウサギとカメはWin-Winの目線か
*「商」は「笑」で「勝」に通じるがその逆は
*食のおもてなしは六何の法則で考えると
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全162テーマをコラムにてさばき、料理す
*日本の料理の源流とは何か
*訪日外国人の胃袋を何でつかむか
*イスラム教のハラルとハラムの違いは何か
目次
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序 文
Ⅰ 現代の観光学を楽しむ
1 現代観光とは何
2 余暇時間とはひつまぶしか
3 観光目的に食の楽しみを
4 人的資源が観光のにぎわいを創る
5 「新たな観光形態」の台頭
6 今やアウトバウンド振興の時代
7 観光用語を前後逆転にすると、その意味は
8 定年後の旅のレシピづくりを
9 変身外国人は年々歳々、同じからず
10 観光は三方よりも四方よしへ
11 美食の観光を楽しむ
12 カラフルツーリズムを楽しむ効果
13 マイス(MICE)で観光を楽しむ
14 東京オリンピックレガシーの価値
15 ユネスコの遺産にかかわる事業とは何
16 被災地のエシカル消費を楽しむ
17 「影」のダークツーリズムを楽しむ
Ⅱ おもてなしはWin-Winの目線
1 現代社会を捉える目力を
2 「笑」の見た目が「商の勝」なり
3 目線の類型化から老老介護を
4 ウサギとカメの目線はWin-Winか
5 サービスの語源と接待の上下の目線
6 ホスピタリティと賓主歴然の目線
7 おもてなしの表と裏は同じ目線か
8 おもてなしとホスピタリティとの目線
9 ホスピタリティの逆はどんな目線か
10 「江戸しぐさ」はWin-Winの目線か
11 「守破離の思想」のサイクルの目線
12 山本五十六のヒトの成長を促す目線
13 中国人の電車内での老人への目線
Ⅲ ビジネス業界の接客現場
1 水商売の接客は方円の器なり
2 おもてなしの質の競争時代
3 「農場・漁場から食卓まで」のビジネス
4 食のおもてなしビジネスのフードチェーン
5 食の外部化と廃棄ロス
6 食べる空間は排泄と同じか
7 ビジネス・チャンスとクレーマー
8 やる気の向上はチップ制で
9 「従業員」よりも「社員」の呼称を
10 「一見さんお断り」は常連客優遇策
11 去り際のラスト・シーンの価値
12 行列ができるラーメン店事情
13 カマスの学習能力と無力感な職場
14 USJは経営理念を見直し蘇る
15 カジノの開業はもろ刃の剣
Ⅳ 食のおもてなしの原則と効能
1 料理人のおもてなしの原則
2 おいしさは五土の要素が原則
3 日本の料理法の五つの原則
4 調味料は「サシスセソ」が原則
5 調味料の味噌の原則
6 「おあいそ」「あがり」は店側が原則
7 割り勘は長続きの原則か
8 塩のマグネット力の効能
9 梅の花と梅干しの効能
10 七味唐辛子の効能
11 納豆のネバネバの効能
12 盛り付けの「つま」の効能
13 冷奴はクールガイの効能
14 おでんのハラル化の効能
15 定番の土産品の効能
16 「におい」は快・不快の効能
17 食い合わせの迷信の効能
Ⅴ 食のおもてなしの諺と運動
1 同じ釜の飯を食う
2 「松竹梅」でなぜ「竹」が売れるか
3 「夏も近づく八十八夜」と茶の愛飲者
4 「ビールは液体のパン」ゆえ
5 「秋茄子は嫁に」はWin-Loseか
6 例え丼勘定でも本物志向を
7 ブリは縁起の良い出世魚
8 出世する秘訣とは運・気の心掛け
9 「サバを読む」より「空気を読む」
10 東京はオリンピック倒れにならぬか
11 一村一品運動は人づくりから
12 地産地消のまちおこし運動
13 身土不二の食養運動
14 スローフードのオーガニック運動
Ⅵ 年中行事と食のおもてなし
1 ハレの年中行事
2 正月の室礼と鏡餅
3 顔が見える七草粥を
4 節分は花街行事でプラス志向
5 バレンタインは倍々ゲーム
6 雛飾りと女性の婚期
7 端午の節句と食
8 皐月の時節と「旬」の食材
9 七夕の星探しの旅立ち
10 七夕に食する素麺
11 祇園祭の粽の厄除け
12 祇園祭に食する胡瓜と鱧
13 土用は、なぜ蒲焼か
14 キリコ祭りの集客力は郷土愛
15 「重陽の節句」と「長幼の序」の違い
16 瑞穂の国の祭の源流は新嘗祭
17 ハロウィンごっこを楽しむ
18 クリスマス・ケーキの半額の謎
19 年越しの蕎麦を味わう
Ⅶ 日本料理の源流を楽しむ
1 「鳥の目」のすしとオスプレイ
2 東西のすし文化
3 ロール寿司が日本市場を席巻
4 回転寿司の廃棄ロス
5 ざる蕎麦の差別化は海苔か
6 スキヤキ以上のブランド力を
7 和食と猫に鰹節を
8 日本料理の隠し味とは
9 公家の大饗料理
10 武家の本膳料理
11 茶道の懐石料理
12 寺の精進料理
13 和食は調理法のみ固有
14 六何の法則で和食を分析
15 チャカポンに不易流行を
16 和食文化を次世代へ
17 食育は家庭が一番
Ⅷ 特産料理で地方創生を
1 食の不満とこだわりの五土の要素
2 新幹線の駅弁が消えるかも
3 駅弁のデパ地下化
4 商店街、道の駅に負けるな
5 京の川床で「涼」を楽しむ
6 「若者・馬鹿者・よそ者」の目線で
7 地方創生は異業種のプロの目線を
8 ジブエ料理は割り下プラス食事環境を
9 地方創生は大根役者では勝てぬ
10 地方独自の土産品づくりを
11 第六次産業化への成否の鍵は
12 食材の国産志向への反省を
13 日本は食料自給率がなぜ低いか
Ⅸ 地元の特産料理を楽しむ
1 ジンギスカンは北海道か
2 囲炉裏で鍋料理を
3 きりたんぽ鍋で故郷のぬくもりを
4 新幹線で北陸の食の宝庫へ
5 ゴリ押しならぬ古都・金沢らしさを
6 能登の「アエノコト」で村おこしを
7 能登の魚醤鍋で舌つづみ
8 目黒のサンマのトップセールス
9 ほうとうで「ウチとソト」の連携を
10 きしめん人気はヨソ者のパワー
11 されど京のすぐき漬は旨い
12 京のおばんざいは食文化なり
13 京の芋棒を鱈腹食う
14 昆布の道と大阪の味
15 明石タコの吸盤のごとき集客力を
16 下関のフグよ福となれ
17 わからん長崎の卓袱料理
18 女性に人気の長崎ちゃんぽん
Ⅹ 世界の宗教と食のこだわり
1 友達の友達は六次の隔たり時代
2 ブレックファーストは断食を破る
3 国際線の機内食を楽しむ
4 特別機内食の多彩なおもてなし
5 世界三大宗教と一神教の世界
6 仏教の食のタブー
7 ユダヤ教の食のタブー
8 ヒンズー教の食のタブー
9 キリスト教の食のタブー
10 イスラム教のハラルとハラムのタブー
11 イスラム教の食の六何の法則
12 ハラルに対する日本人の心構え
13 イスラム社会の手食文化の効果
14 トルコ料理が世界三大料理のワケ
15 中国四大料理を楽しむ
16 中国の三大珍味の最高は日本産
17 キムジャン文化を楽しむ
18 フォアグラはなぜ動物虐待か
19 ドリアンを楽しむ観光サイクル
索 引
表1 –1 食通のおもてなし観光形態
表Ⅰ–2 オリンピックレガシーの価値分析
表Ⅱ–1 目線の四つの類型化
表Ⅱ–2 サービスとホスピタリティとの違い
表Ⅲ–1 ホスピタリティ・ビジネスの業種別領域
表Ⅲ–2 食のおもてなしビジネスの範域
表Ⅳ–1 日本食の五つの原則のおもてなし
表Ⅳ–2 日本の主な食合わせのタブー
表Ⅴ–1 八つの「こ」食の時代
表Ⅵ–1 節句と年中行事の食
表Ⅶ–1 主な日本料理の源流
表Ⅶ–2 純粋な日本料理・和食・日本食との違い
表Ⅷ–1 食料自給率の計算方法
著者略歴
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山上 徹(やまじょう とおる)
出 身 石川県羽咋市
学 歴 日本大学大学院商学研究科博士後期課程満期退学 商学博士
職 歴 日本大学教授、同志社女子大学教授を経て、
現 職 梅花女子大学食文化学部教 商学博士
同志社女子大学名誉教授、石川県人会副会長等
主な著書
『食ビジネスのおもてなし学』学文社、2015年
『ホスピタリティ・ビジネスの人材育成』(編著)白桃書房、2012年
『食文化とおもてなし』学文社、2012年
『観光立国へのアプローチ』(共編著)成山堂書店、2010年
『観光の京都論 第二版』学文社、2010年
『ホスピタリティ精神の深化』法律文化社、2008年
『京都観光学 改訂版』法律文化社、2007年
『現代観光・にぎわい文化論』白桃書房、2005年
『観光マーケティング論』白桃書房、2005年
『国際観光論』白桃書房、2004年
他多数
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