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〝できる人〟がやっている 〝質の高い〟仕事の進め方 秘訣はトリプルスリー
糸藤正士
- 「〝質の高い〟仕事の進め方」には〝できる人〟がやっている共通の秘訣があります。
それを、「3つの視点」「3つの深度」「3つの方向」の、3つの「キーワード」でお伝えします。
それぞれに3項目の核心があり、3×3=9項目です。
この9項目をビジネスの「トリプルスリー」と名付けました。
★「3つの視点」
「自己」「環境」「目的」という3つの視点で「手段・やり方」が適切に選べる
★「3つの深度」
情報の共有化には、3段階の深度がある
★「3つの方向」
相手と向き合う姿勢には、3つの方向がある -
近年の産業界や行政機関で頻発する不祥事。
これらは「〝質の低い〞仕事の進め方」の実例です。
関心が効率やコスト削減に偏り、
仕事の進め方の〝質〞が軽視されている現状に、
本書が一石を投じます。
目次
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はじめに
第一章 3つの視点 トリプルスリー その1
①自己 、②環境 (例えば、相手)、③目的
第一節 「自己」との関係で「手段・やり方」を捉えるとは
(1)「自己」との関係で「手段・やり方」を考える
(2)「飲んだら、行きますから……」
(3)こうなったのは、あの人が支店長になってから……
(4)相手と戦うことは絶対に出来ない
第二節 「環境」(例えば「相手」)との関係で手段を捉える
(1)「文書」好きの専務、「口頭」を好む副社長
(2)期待できない市場と、有望な市場
(3)「相手」の行動パターンに応じた仕事の進め方
(4)「相手」の好みに応じた接し方をする自立人間
(5)長い、短いは、相手が決めること
第三節 「目的」が先、「手段・やり方」はその後で
(1)「なぜ、今、ここにいるのですか?」
(2)「目的」がわかれば、新人でも判断できる
(3)「目的」と「目標」の違いを説明できますか?
(4)名札の目的は?
(5)「自己目的」とは、何でしょうか?
(6)二人の経営者の求めるもの
(7)強盗集団の目的……目的を左右する「自己」
(8)企業内の最上位目的は「経営理念」と「自己の志」
第二章 3つの深度 トリプルスリー その2
情報の共有化 には、「3段階の深度」がある
① 事実 ➡ ② 意味 ➡ ③ 感情
第一節 【深度1】「事実情報の共有化」(知っている)
(1)「情報の共有化」の第一の効能は、助け合えること
(2)重要顧客を失った田中さんの電話
(3)発信は、連絡ではない
第二節 【深度2】「意味(目的)の共有化」(わかっている)
(1)経営理念は、成文化しないと共有化できません
(2)「目標は、目的追求の手段なり」︱目的の共有化が大切です
(3)「昭和23年12月28日」の意味は?
(4)士業の仕事は、枝葉より森を教えよう
第三節 【深度3】「考え方の波長の共有化」(思いを共に)
(1)考え方の波長の共有化 ︱「思いの共有化、共感、感動」
(2)事例「カルテを早く!」
(3)「カルテを早く!」パート2 ︱【深度3】まで深めましょう
(4)25日頃には引き渡せるように頑張ろう!
(5)「今度から営業会議に私も出席させて……」
(6)「送り手と受け手の共振を起こす」
第三章 3つの方向 トリプルスリー その3
仕事への取り組み姿勢 には、「3つの方向」 がある
①向き合っているか ②寄り添っているか ③向き合っていない
第一節 「3つの方向①」相手と誠実に向き合っているか
(1)自己の「在り方」に関心を持つ
(2)松下幸之助さんの講演で、稲盛さんがつかまれたヒント
(3)仕事への取り組み姿勢・自己の在り方
(4)相手と誠実に向き合っている人① 稲盛さん
(5)相手と誠実に向き合っている人② 延堂さん
(6)著者 糸藤正士の仕事歴(振り返り)
第二節 「3つの方向②」相手に誠実に寄り添っているか
(1)〝ね〟─「痛かったですか」「痛かったですね」
(2)「がんばれ」よりも、「好きにしたらいいよ」
(3)クレーム ─相談を受けた隣の部長さん
(4)真の「積極的傾聴」は、寄り添う姿勢で
(5)自分の意思を正直に、率直に表現する ─アサーション
(6)信長の心に寄り添った、秀吉の「草履取り」
第三節 「3つの方向③」相手と誠実に向き合っていない
(1)実例 誠実に向き合っていない
(2)納期遅れと、上司のアドバイス
(3)3人のお母さんは、向き合っているか?
(4)「死ねと言ったら、死ぬのか!」
(5)あなたは、自立的人間ですか、依存的人間ですか?
第四章 トリプルスリーの実践
第一節 「目的思考」
(1)質問に答える人・期待に応える人
(2)クリニックへ突然の訪問者
(3)「PDCA」は〝質の高い〟仕事の進め方?
第二節 情報の共有化の「深度を深める」 ─情報によるマネジメント
(1)「マネジメント」は、誰でもしている
(2)3人の父ちゃんのマネジメント
(3)青森営業所の佐藤係長の「強み」と「弱み」
(4)ワケを知りたい ─「人は誰でも理解欲求をもっている」
(5)気の利く社員が、気の利かない社員になる
第三節 トリプルスリーの実践(まとめ)
(1)「人のふり見て、我がふり直せ」
(2)A社の執行役員○○部長から、不祥事について返信メール
(3)「互恵」で「生き生きと働ける」組織づくり
(4)開発の行き詰まりを打開した情報入手(互恵)
著者略歴
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糸藤正士(いとふじ・まさし)
昭和九年生まれ、昭和三十三年京都大学(法)卒。
同年光洋精工(株)〔現(株)ジェイテクト〕へ入社。
総務、人事、購買で部長を務め四十六才で退社し、
(株)リクルートと業務(講師)委託契約を結ぶ。五十八才で独立。
「〝質の高い〟仕事の進め方」を「真・報連相」の名称で研修教材として開発し、研修講師を業とする。
開発した教材は、(社)日本報連相センターを設立して会員(コンサルタント、研修・講演講師/登録者六〇〇名超)へ提供している。
〔なお、「真・報連相」を広める活動は、現在(社)日本報連相センター代表の延堂良実氏によって運営され、研修教材が提供されている。
(社)日本報連相センターのホームページ:http://www.nhc.jp.net/〕
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