価格
4180円(税込)
ページ数
392ページ
発行日
2018年9月5日
ISBN
978-4-86265-687-2
マスコミ掲載・書評
中外日報で紹介
日興門流と創価学会
須田晴夫
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日蓮の後継者日興から創価学会に至る思想史を概観。
相伝書「本因妙抄」「百六箇抄」の全文を読解。
目次
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はじめに
目 次
第一章 日興と五老僧の対立(五一相対)
第一節 本弟子六人の事績
第二節 五一相対の概要と背景
1 「天台沙門」の呼称
2 国家安泰の祈禱(祈国)
3 神社参詣を巡る問題
4 御書に対する姿勢の相違
5 本尊観の相違
6 修行観の相違
7 曼荼羅本尊の書き方の相違
8 五一相対の背景
第二章 日蓮と相伝法門
第三章 本因妙抄
第一節 文献の考察
第二節 本文の読解
第四章 百六箇抄
第一節 文献の考察
第二節 本文の読解
第五章 御本尊七箇相承
第六章 日興の思想と行動
第一節 日興の著述
第二節 日興の行動
第七章 日興の直弟子の思想
第一節 三位日順
第二節 その他の直弟子
第八章 日尊門流の思想
第九章 第九世日有と左京日教
第一節 第九世日有
1 日蓮本仏論
2 曼荼羅本尊正意
3 人法一箇
4 本因妙思想
5 本末制度
第二節 左京日教
第十章 保田妙本寺系の思想
第一節 日郷
第二節 日要
第三節 日我
第十一章 稚児貫首と要法寺出身貫首
第一節 稚児貫首
第二節 要法寺出身貫首
第十二章 第二十六世日寛の思想
第一節 日寛の経歴
第二節 「六巻抄」の概要
1 「三重秘伝抄」
2 「文底秘沈抄」
(1)本門の本尊篇
(2)本門の戒壇篇
(3)本門の題目篇
3 「依義判文抄」
4 「末法相応抄」
(1)一部読誦の破折
(2)造仏論の破折
5 「当流行事抄」
(1)「方便品篇」
(2)「寿量品篇」
(3)「唱題篇」
6 「当家三衣抄」
第三節 日寛教学への批判
第四節 戒壇本尊について
第五節 日寛教学の位置づけ
第十三章 日寛前後の富士門流
第一節 江戸時代の富士門流
第二節 明治期以降の富士門流
第十四章 創価学会の出現
第一節 牧口常三郎の事績
1 教育者への道
2 『人生地理学』の発刊
3 再び教育の現場に
第二節 戸田城聖の事績
1 実業から教育の世界へ
2 牧口常三郎との出会い
第三節 創価教育学会の創立
1 日蓮仏法に入信
2 『創価教育学体系』の発刊
第四節 価値創造の思想―牧口価値学説
利 美 善
第十五章 戦時下の創価教育学会
第一節 宗教弾圧の背景と経過
第二節 牧口の獄中闘争と殉教
第三節 戸田の獄中闘争と悟達
第十六章 創価学会の発展
第一節 戸田の出獄と学会の再建
第二節 第二代会長に就任
第三節 池田大作の事績
1 苦難の青春時代
2 戸田城聖との出会い
3 学会発展の原動力として活躍
4 海外布教と教育・文化運動の展開
第十七章 日蓮正宗からの分離・独立
第一節 創価学会破門処分の経過と背景
第二節 破門処分の理由
第三節 団体としての創価学会
付論 宮田論文への疑問
―日蓮本仏論についての一考察
資料 三大章疏七面相承口決
参考文献
事項索引
人名索引
著者略歴
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須田晴夫(すだ はるお)
1952年2月、東京生まれ。
1977年3月、東京大学法学部卒業。
2012年2月、新聞社定年退職。
論 文
「西田哲学と『中道』の論理」
「神の変貌」、その他
著 書
『新 法華経論 現代語訳と各品解説』(ラピュータ)
『新版 日蓮の思想と生涯』(鳥影社)