価格
1760円(税込)
ページ数
178ページ
発行日
2018年7月24日
ISBN
978-4-86265-691-9
一茶を読む やけ土の浄土
松林尚志
- 終始芭蕉を意識しつつ
独自な境地を切り開いた一茶、
その歩みを作品を通して辿る。
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私の文章は広い視野からの一茶俳句鑑賞ではなくて、俳句を通じて俳人一茶の歩みを追い、その人間像に迫るという形のものになった。(あとがきより)
目次
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一、はじめに
二、俳人一茶の出発と関西行脚
三、宗匠への道と父の死
四、女流門人の登場
五、相続争いの決着、帰郷へ
六、柏原定住、結婚へ
七、『三韓人』の出版と夏目成美
八、家庭生活と最後の江戸行脚
九、一茶の作風
十、『おらが春』を読む
十一、家族の引き続く死
十二、北信の社中たち
十三、晩年の一茶
十四、一茶の死とその後
一茶略年譜
あとがき
著者略歴
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松林尚志(まつばやし しょうし)
1930年、長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。
現代俳句協会、現代詩人の会の各会員。
俳誌「木魂」代表、「海程」同人。
著書:句集『方舟』1966(暖流発行所)他
詩集『木魂集』1983(書肆季節社)他
評論『古典と正統 伝統詩論の解明』1994(星書房)
『日本の韻律 五音と七音の詩学』1996(花神社)
『子規の俳句・虚子の俳句』2002(花神社)
『現代秀句 昭和二十年代以降の精鋭たち』2005(沖積舎)
『斎藤茂吉論 歌にたどる巨大な抒情的自我』2006(北宋社)
『芭蕉から蕪村へ』2007(角川学芸出版)
『桃青から芭蕉へ 詩人の誕生』2012(鳥影社)
『和歌と王朝』2015(鳥影社)他