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価格
3080円(税込)
ページ数
485ページ
発行日
2018年8月21日
ISBN
978-4-86265-694-0
2018改訂 黄金の星(ツァラトゥストラ)はこう語った
ニーチェ 著/小山修一 訳
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詩人ニーチェの真意、健やかな喜びを伝える画期的全訳
ニーチェの真意に最も近い全訳
『ツァラトゥストラ』は訳(わけ)の解らぬ本だとよく言われる。然し、本当は訳の解らぬ本にされてきたのではないだろうか。抑(そもそも)、この本の健やかな喜びは、軍国主義にとって真(まこと)に都合が悪かった。だから「没落」を乱用して、その喜びを葬り去ろうとした。ここに既に嘘がある。一つの嘘は二十の嘘を呼ぶ。すると全体の辻褄が合わなくなる。訳の解らぬ本にならないわけがないのだ。
訳の解る本にしたいなら、大本の一つの嘘と二十の嘘を正さねばならぬ。誰がそこまでやっただろうか? ともあれ、漸くニーチェの真意に最も近い全訳が生まれた。2018改訂『黄金の星(ツァラトゥストラ)はこう語った』を謹んで次の世代に捧げたい!(訳者)
目次
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第一部
ツァラトゥストラの序説
超人と最低の人間
ツァラトゥストラの話
三段の変化
徳の講壇
背後の世界を妄想する者
肉体の軽蔑者
歓喜と業苦をもたらすもの
蒼ざめた犯罪者
読むことと書くこと
山の木
死の説教者
戦と戦士
新しい偶像
市場の蠅
純潔
友
千の目標と一つの目標
隣人愛
創造者の道
年老いた女と若い女
蝮の咬み傷
子供と結婚
自由なる死
贈り与える徳
第二部
鏡を持った幼児
喜びに満ちた島々で
同情者
聖職者
有徳者
賤民
タランチュラ
有名な賢者
夜の歌
舞踏の歌
墓の歌
自己克服
崇高なる者
教養の国
汚れなき認識
学者
詩人
偉大なる出来事
預言者
救済
人間に対する思慮深さ
最も静かな時
第三部
旅人
幻影と謎
意に染まぬ無上の幸福
日の出前
卑小にする徳
オリーヴの山で
通り過ぎること
離反者
帰郷
三つの悪
重力の魔
古い石板と新しい石板
快復しつつある者
偉大なる憧れ
新たな舞踏の歌
七つの封印(或いは、然りとアーメンの歌)
第四部と究極の部分
蜂蜜の供物
困窮の叫び
王たちとの対話
蛭
魔術師
退職
最も醜い人間
義勇乞食
影
正午に
挨拶
晩餐
高等人種
憂鬱の歌
学問
砂漠の娘たちの下で
覚醒
驢馬祭
酔歌
徴
訳 注
後 記
訳者略歴
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小山修一(こやま・しゅういち、本名・今井修一)
1948年 福岡県生まれ。
中央大学大学院文学研究科独文専攻博士後期課程修了。
1989年4月から2012年3月まで石巻専修大学経営学部准教授。
元『文芸東北』同人
著書
詩集『黄金のひみつ』(鳥影社 2001)
詩集『韓国の星、李秀賢君に捧ぐ』(文芸東北新社 2008)
『「ツァラトゥストラ」入門』(郁文堂 2005)
『ニーチェ「ツァラトゥストラ」を少し深読みするための十五章』(鳥影社 2013)
『根本思想を骨抜きにした「ツァラトゥストラ」翻訳史─並びに、それに関わる日本近代文学』(鳥影社 2018)
訳書
『ツァラトゥストラ』上(鳥影社 2002)
『ツァラトゥストラ』下( 鳥影社 2003)
『黄金の星はこう語った』上(鳥影社 2011)
『黄金の星はこう語った』下(鳥影社 2011)
※訳書の原典は、いずれもAlso Sprach Zarathustra
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