価格
1210円(税込)
ページ数
168ページ
発行日
2018年11月27日
ISBN
978-4-86265-709-1
おいらん高尾 愛を抱いて死す
柚かおり
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悲劇の運命を辿った高尾の生涯を描く表題作をはじめ、「黒猫」「或る青春の残像(福島)松川事件を通して」を収録した作品集。
目次
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花魁高尾 愛を抱いて死す
黒 猫
或る青春の残像(福島)松川事件を通して
あとがき
著者略歴
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柚かおり(ゆず かおり)
昭和10(1935)年、東京都(旧)下谷区二長町に生まれる。
幼児期に小児マヒに罹り下肢に後遺症が残る。太平洋戦争末期の昭和20(1945)年3月、アメリカ軍の空爆で生家を焼失。
台東中学校を卒業後、千代田区神田青果市場にて11年間事務員として勤務。
傍ら都立白鷗高校夜間部を卒業。後に中央労働学院文芸科1期生となり、多くのプロレタリア作家や評論家の講義を受講する(麻布三の橋、法政大学内にあった)。
昭和37〜38(1962〜1963)年にかけて、小児マヒ後遺症の改善のために整形手術を受け、9ヵ月に及んだため失職する。
後、中小零細企業に就職するものの、三度倒産の憂き目にあい、さまざまな経験をする。
昭和45年(1970)年、結婚し、夫と共に印刷会社「秀陽社」をたちあげる。
平成4(1992)年、夫の死去に伴い「秀陽社」を閉社。「視点」「全作家」同人を経て「遠近」同人となる。