価格
3080円(税込)
ページ数
654ページ
発行日
2019年3月28日
ISBN
978-4-86265-725-1
反面教師として読んだ『文章読本』
原不二夫
- 日本語を書くすべての人々に贈る「文章読本」の決定版。作家、教師、編集者、校正者、作文添削者のみならず、およそ文章を書く者すべてにとって、これは必須の一冊となるだろう。
- 過去の『文章読本』への疑問、接続詞や助詞、読点の具体的な使い分けを、過去の作家たちの膨大な例文を通して吟味する。本書を反芻することによって日本語表記はこのうえなく磨きをかけられるに違いない。
目次
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第一章 文を成さない文章
一 文意不明もしくは理解困難な文章
二 受ける言葉がないか、不適切
二章 サ行変格動詞(○○する)について
一 馴染まない「○○する」
二 ○○をする
三 送り仮名の「する」「した」を抹消する「足切り文」
四 文語? 口語?
第三章 なじまない「的」
四章 助詞、接続詞などについて
一 助詞「は」と「が」
二 「を」「に」「で」
三 逆接の接続詞、接続助詞の使い方
四 何が疑問か分らなくなる 疑問の副助詞「か」の重複
五 馴染まない連体修飾語
六 代名詞の適格性
七 助動詞「です」
八 準体助詞「の」
九 格助詞「より」
十 副詞「こう」
第五章 その他の記述方法
一 用言と体言の同格扱い
二 無用あるいは場違いと思われる受身
三 「ら」抜きことば
四 定型表現あるいは本来の意味・用法からの逸脱
五 規格外の送り仮名
六 連体修飾過多
七 文字通り
八 誤植 あるいは誤字 あるいは誤用
九 近年の造成語(?)
第六章 語順、同語反復
一 語順
二 同語反復 あるいは 重複記述 あるいは 蛇足
第七章 「だ」「である」と「です・ます」
第八章 話し言葉 会話体 通俗表現
第九章 読点「、」の位置
著者略歴
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原 不二夫(はら ふじお)
1943年 長野県生まれ
1962年 諏訪清陵高校卒業
1967年 東京大学経済学部卒業
1967年 アジア経済研究所入所
1999年 南山大学外国語学部教授
2012年 同学部定年退職
マラヤ大学(マレーシア)、アモイ大学(中国)などで客員教員
学位1997年7月学術博士(東京大学総合文化研究科)
著書
『英領マラヤの日本人』アジア経済研究所、1986年(劉暁民訳『英属馬来亜的日本人』厦門大学、2013年)
『文豪を添削する:正確な日本語を求めて』謄光出版、1991年(私家版)