価格
2420円(税込)
ページ数
264ページ
発行日
2019年4月3日
ISBN
978-4-86265-740-4
マスコミ掲載・書評
太平洋の橋で紹介
新渡戸稲造 人格論と社会観
谷口 稔
- 日本の「武士道」を近代に活かそうとした思想家であり、敬虔なキリスト教信者でもあった新渡戸稲造。多岐にわたる活動を続けた彼の「人格論」をベースに、「農業思想」「植民思想」「教育思想」を論じて、その思想の解明と、真の人物像に迫る。
目次
-
緒 言
序
第1章 近代日本における人格論の系譜と新渡戸稲造
はじめに
第1節 新渡戸の人格論の特質
第2節 『武士道』──武士道の徳目を英語で表現する苦闘と接木形態──
第3節 信仰と精神世界
結び
第2章 産業の基盤となる農業思想の展開──人間形成論の端緒としての『農業本論』──
はじめに
第1節 十九世紀ドイツ経済思想の受容
第2節 『日本土地制度論』における農業理解
第3節 『農業本論』出版時の日本の農学・農政学
第4節 『農業本論』における農業思想
第5節 『農業本論』における農民倫理の希求
結び
第3章 文明の進歩を目的にした植民思想───台湾糖業政策を中心に───
はじめに
第1節 植民地台湾論
第2節 植民政策論
第3節 植民思想と文明観
第4節 植民における「進取の気象」の可能性
結び
第4章 「小さき者・弱き者」を慈しむ教育思想
はじめに
第1節 札幌遠友夜学校
第2節 女子教育
結び
結語 新渡戸稲造の人格論と社会経済思想
あとがき
参考文献
著者略歴
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谷口 稔(たにぐち みのる)
恵泉女学園大学人文学部特任教授
1957年 長崎県生まれ。
1981年 慶應義塾大学経済学部卒業。
1983年 慶應義塾大学大学院文学研究科(倫理学)修了。
その後、31年間の恵泉女学園中学・高等学校教諭を経て、
横浜国立大学大学院国際社会科学府博士課程修了。博士(経済学)。
2018年より現職。空手(剛柔流)二段。剣道四段。