HOME>オットー・クレンペラー 最晩年の芸術と魂の解放
価格
2365円(税込)
ページ数
218ページ
発行日
2019年6月27日
ISBN
978-4-86265-744-2
マスコミ掲載・書評
音楽現代で紹介
中國新聞で紹介
オットー・クレンペラー 最晩年の芸術と魂の解放
―1967〜69年の音楽活動の検証を通じて―
中島 仁
- 20世紀の大指揮者クレンペラーの最晩年の姿を通して人間における音楽のもつ意味を浮かびあがらせる好著である。
哲学者キェルケゴールのいう美的・倫理的・宗教的領域への深まりをクレンペラーの具体的な演奏を通して明らかにする著者渾身の作。
目次
-
はじめに
序 章
第1節 本書執筆の背景と目的
第2節 オットー・クレンペラーと晩年
第3節 先行研究と本書の意義
第1章 オットー・クレンペラー 人と生涯
第1節 生涯略歴
第2節 人物像概要
第2章 晩年の創造とその分析
第1節 創造の構成 ─再現と表出の芸術─
第2節 1967~69年の創造内容
第3節 創造にみられる3つの特徴
第3章 マーラーへのオマージュと創造
第1節 マーラーへのオマージュ
第2節 マーラー交響曲第2番演奏の意義
第4章 民族性と宗教性の問題と創造
第1節 クレンペラーの民族性と宗教性の問題
─内在する神をめぐって─
第2節 思想的傾向と創造
第5章 生と死の意識と創造
第1節 晩年の活動と遺された言葉
第2節 作曲活動にみる晩年の死生観
─声楽曲創作の源泉となった詩からの考察─
第3節 マーラー第9交響曲とクレンペラー
第4節 晩年における生と死の意識と創造
終 章
参考文献・参考資料
あとがき
人名索引
著者略歴
-
中島 仁(なかしま ひとし)
1964年島根県生まれ。
関西学院大学経済学部卒業。
島根県庁に25年間勤めたのち、
神戸大学大学院国際文化学研究科博士課程前期修了。修士(学術)。
現在、クレンペラーに関する文献の翻訳のほか、アメリカ亡命時代、ハンガリー時代におけるクレンペラーの芸術活動を研究している。
HOME>オットー・クレンペラー 最晩年の芸術と魂の解放