第一章 幕末への移行と長州藩
—長州藩神器陣と西洋兵学の導入—
はじめに
I 天保期の徳川社会
II 萩藩の藩政改革と銃陣「神器陣」の形成 —天保八年までの状況―
III 天保の改革と神器陣の維持発展
IV 西洋兵学の受容
V 萩の鋳造所における大砲鋳造活動
VI 萩藩の軍事・行政組織
第二章 西洋兵学受容とペリー来航前夜
―弘化・嘉永期における西洋兵学受容努力―
はじめに
I 弘化・嘉永期の幕府・諸藩の動き
II 西洋砲術と洋式大砲技術の導入 ―弘化期―
III 長州藩の海防と西洋兵学指向 ―嘉永元年〜三年―
IV 学術奨励と西洋兵学 ―嘉永四年~五年―
V 西洋銃砲への志向 ―ペリー来航前―
第三章 ペリー来航と長州藩
―嘉永末期の西洋兵学受容―
はじめに
I ペリー来航と幕府の対応
II ペリー来航と長州藩の西洋兵学・近代化
III 嘉永七年(安政元年)の長州藩の活動 ―洋式大砲新造・江戸湾警衛―
IV 西洋式大砲〈十八封度・二十四封度砲〉の行方
第四章 安政期の近代化活動と長崎伝習
―洋式帆船・反射炉・長崎伝習・兵制改革―
はじめに
I 安政元年への改元の頃
II 洋式帆船の建造研究と反射炉技術伝習 ―安政二年―
III 反射炉試作・洋式帆船完成 ―安政三年―
IV 西洋兵学技術の進展 ―安政四年―
V 西洋兵学志向と長崎伝習 ―安政五年―
VI 反射炉再燃・洋式船建造・兵制改革・神器陣廃絶 ―安政六〜七年―
VII 安政七年(万延元年)の西洋銃陣の実施
第五章 万延・文久期の近代化努力と攘夷戦争
はじめに
I 万延元年の近代化努力
II 文久元年(万延二年)の近代化努力
III 文久二年の近代化努力
IV 文久三年の攘夷砲撃戦
V 文久三年の攘夷砲撃戦後の活動
第六章 元治元年の下関戦争
―欧米連合艦隊の来襲―
はじめに
I 元治元年における長州藩の動向
II 欧米連合艦隊の来襲
III 連合艦隊との戦闘の経過
IV 連合艦隊との戦闘において使用された大砲
V ヘイズ・リストと現在に残る大砲
VI ヘイズ・リストの砲種(口径・砲長)別分析
第七章 元治・慶応期長州藩の近代化
―内訌・幕長戦争を中心として―
はじめに
I 元治元年の連合艦隊との戦闘直後
II 内訌戦争と幕長戦争準備
III 慶応二年の幕長戦争
IV 元治・慶応期の兵制改革と大村益次郎
V 元治・慶応期の近代化活動
VI 撫育金制度 ―近代化の財政的裏付―