価格
1760円(税込)
ページ数
310ページ
発行日
2019年8月5日
ISBN
978-4-86265-755-8
土佐七色紙 —養甫尼伝—
青木哲夫
- 土佐紙漉きの山村を、碩学壽岳文章夫妻の跡を追って訪ねる。と、歴史の闇のなかから、思いがけない人、物語が次々と現れて来る……。
四国を舞台に筆を振るって来た作者ならではの、工夫を凝らした意欲作である。(文芸評論家・松本徹)
- 紙漉きの里の謎
- 「戦乱の世に奇跡のように生み出された美」と言える土佐七色紙は、徳川時代には将軍家への献上品となっている。だが、その創製者養甫尼(ようほに)の名は発祥の地の碑文にもない……。
目次
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序文
一 成山村仏が峠
二 国虎次男探索 ─ 第一の帳面〔森木謙郎しらべがき〕
三 「安喜喜代香を問ふ」 ─ 第二の帳面〔安芸義清しらべがき〕
四 養甫尼抹消 ─ 第三の帳面〔青木幸吉しらべがき〕
五 躑躅の木の下
引用、参考文献
あとがき
著者略歴
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青木哲夫(あおき・てつお)
本名 青木哲雄
昭和22年高知市生。26年松山市三津浜へ。
第35回文學界新人賞佳作入選(「夏の伝説」)。
第27回愛媛出版文化奨励賞受賞(『シコクイワナ』鳥影社刊)。
妻 青木倫子(旧姓稲山)と同人雑誌『アンプレヤブル宣言』発行。