価格
1320円(税込)
ページ数
188ページ
発行日
2020年3月19日
ISBN
978-4-86265-803-6
マスコミ掲載・書評
アロマトピアで紹介
森のふしぎ
馬場孝三
- 本書の改訂版、好評発売中
- 森は地球の肺
- 森のなかには何がいるの? 大小の哺乳類や昆虫たち、巨樹やその下にひっそり息づくキノコたち、様々な命が互いに結びつきながら共生する場所が森。森の囁きに耳を傾けることは今とても大切だよ。「森のふしぎ」は森の真実を伝える最高の案内人。
- 森を構成する樹木と林床の草木類、森林の土壌内外の微生物、そして昆虫、鳥、動物……これら生態系の絶妙なバランスに、私たちはどう関わるべきなのでしょう?
(「森のふしぎ……「はじめに」に代えて」より)
目次
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森のふしぎ ……「はじめに」に代えて
第一章 森のいろいろ
森の姿のいろいろ
森の成り立ちと森の恵み
森の変化
明治神宮の森
森と人間のかかわり
第二章 樹木ってなんだろう?
樹木と草の違いと樹木の種類
樹木の生まれ方、増え方
花粉の散布と結実
種子の散布
シュートと冬芽
樹木の成長
樹木の栄養獲得方法
デンドロクロノロジー(年輪解析)
第三章 樹木の環境適応
光合成反応と産物分配
環境ストレスと繁殖戦略
萌芽再生
種子の発芽
落葉と紅葉
アルミニウム集積植物
第四章 森林の構造と多様性
気候の多様性と樹木の多様性
日本の森林分布
森林の多様性に作用する要素
撹乱と遷移と広葉樹二次林
森林土壌と物質循環
水と大気の循環
第五章 森林を構成する生物
森の生き物たち
哺乳類、鳥類
昆虫に食われないために
枯れ木の分解者たち
樹木-鳥-昆虫の三者関係
ハリガネムシの戦略
土壌動物と生物遺体の分解
菌類とキノコ、病原菌
第六章 森林生態系の循環と利用
森林の多様な機能─物質生産
森林の恵みとバイオマス利用
森林の機能─生物多様性保全
森林の機能─環境安定化など
環境が森林におよぼす影響
森林の荒廃と再生
気候変動と熱帯雨林の役割
街路樹
あとがき
著者略歴
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馬場孝三(ばば こうぞう)
1949年山口県下関市生まれ。横浜市に在住。
樹木や木材が身近にある環境に恵まれて育った。
2013年非鉄金属製錬会社退職。退職後北海道大学農学部森林科学科3年次に編入学。
初めて森林生態系 の不思議さやおもしろさに触れ、子供達に早い時期からわかりやすく専門的な知識を伝えることが、森林生態系の保全に寄与する人材を育成することに繫がるとの思いから本書を執筆した。