HOME>アナイス・ニンとの対話 ―インタビュー集―
アナイス・ニンとの対話 ―インタビュー集―
アナイス・ニン研究会 訳
- フェミニズム運動の先駆者
1966年『アナイス・ニンの日記』が出版されたちまちフェミニズム運動のイコンとなった。
男性をまきこむ解放、男性と戦わない解放、男性を愛して共闘する解放を強調したアメリカ作家のインタビュー集。
目次
- 女性解放運動(ウィメンズ・リブ)について
《クレア・ローブ/三宅あつ子 訳》
アナイス・ニンと語り合う
《ナンシー・ウィリアムソン、エヴリン・クラーク、バーバラ・レイズ/山本豊子 訳》
芸術における女性たち:日記作家アナイスとジュディ・シカゴ
《ジュディ・シカゴ/佐竹由帆 訳》
アナイス・ニンとのふたつの対話
《カーラ・ジェイ/矢口裕子 訳》
ラジオ番組インタビュー
《ミルトン・ホフマン/大野朝子 訳》
アナイス・ニンとのインタビュー
《シャロン・スペンサー/杉崎和子 訳》
アナイス・ニンとの対話
《バーバラ・フリーマン/木村淳子 訳》
アナイス・ニン インタビュー
《ダニエル・スターン、ドミニク・ブラウニング/渡部あさみ 訳》
アナイス・ニン 年譜(三宅あつ子)
アナイス・ニン 作品リスト(大野朝子)
進化系アナイス・ニン─翻訳者あとがき(三宅あつ子)
著者略歴
-
アナイス・ニン(1903年─1977年)
スペイン人作曲家を父に、デンマーク系フランス人歌手を母として、パリ郊外ヌイイ・シュル・セーヌに生まれる。11才の時ニューヨークに移住。20代の時夫とパリに住み作家修行を始める。戦火を避けて1939年にニューヨークに戻り、その後アメリカにとどまった。
ヘンリー・ミラー、アントナン・アルトー、オットー・ランクほか作家・芸術家たちとの交遊、恋愛、そして作家としての葛藤を一生涯に渡り綴った膨大な日記で有名。小説は『人工の冬』『炎へのはしご』『信天翁の子供たち』『ミノタウロスの誘惑」などの著書がある。
訳者略歴
-
三宅あつ子(みやけ・あつこ)
神戸女学院大学大学院修士課程修了。京都大学・同志社大学・関西学院大学非常勤講師。
主要著書:Anais Nin: Literary Perspectives(共著、Macmillan Press, 1977)、『ヘンリー・ミラーを読む』(共著、水声社、二〇〇八)
主要論文:「モダニズムのコラボレーション─H.D.の映画製作と詩」(神戸市外国語大学『外国学研究』88(二〇一四)
主要訳書:アナイス・ニン『炎へのはしご』(水声社、二〇一九)
山本豊子(やまもと・とよこ)
東京女子大学大学院修士課程修了。Boston College大学院英米文学MA取得。東京女子大学国際英語学科非常勤講師。
主要著書:『アメリカ文学における家族』(共著、山口書店、一九八七)、Anaïs Nin: Literary Perspectives(共著、Macmillan Press, 1997)
主要訳書:アナイス・ニンコレクション別巻『心やさしき男性を讃えて』(鳥影社、一九九七)、『信天翁の子供たち』(水声社、二〇一七)
主要論文:「アナイスニンの小説における詩情」(土曜美術社『詩と思想』No. 381 Vol. 3、 二〇一九)、「アナイス・ニンにおけるモビリティ 旅と異文化の表象を中心に」(東京女子大学『英米文学評論』第60巻、二〇一四)
佐竹由帆(さたけ・よしほ)
東京外国語大学大学院総合国際学研究科言語文化専攻博士課程修了・博士(学術)。駿河台大学現代文化学部准教授。
主要論文:「アナイス・ニンに見る外見と自己認識の関係」日本アメリカ文学会東京支部『アメリカ文学』67(2006)、Body image in House of Incest S Cafe in Space: The Anais Nin Literary Lournal 2(2004)
矢口裕子(やぐち・ゆうこ)
法政大学大学院博士課程満期退学。新潟国際情報大学教授。
主要著書:『アナイス・ニンのパリ、ニューヨーク』(水声社)、『憑依する過去─アジア系アメリカ文学におけるトラウマ・記憶・再生』(共著、金星堂)
主要訳書:アナイス・ニン『人工の冬』『アナイス・ニンの日記』(水声社)
大野朝子(おおの・あさこ)
東北大学大学院文学研究科博士後期課程退学。東北文化学園大学総合政策学部総合政策学科准教授。
主要訳書:アナイス・ニン『ミノタウロスの誘惑』(水声社、二〇〇〇)
主要論文:「Miragesの背景にある『生きづらさ』」 『デルタ』11号 日本ヘンリー・ミラー協会(二〇一九)
杉崎和子(すぎさき・かずこ)
岐阜聖徳学園大学名誉教授、元アナイス・ニン・トラスト理事。
主要著書:『カリフォルニアを目指せ─幌馬車隊三二〇〇キロの旅─』(彩流社、二〇〇四)、Anais, Art and Artists. A collection of Essays(共著、Penkeville, 1986)
主要訳書:アナイス・ニン『インセスト─アナイス・ニンの愛の日記【無削除版】一九三二─一九三四』(彩流社、二〇〇八)
木村淳子(きむら・じゅんこ)
北海道大学文学部大学院修士課程修了。北海道武蔵女子短期大学名誉教授。
主要著書:詩集『美しいもの』『風に聞いた話』
主要訳書:アナイス・ニンコレクション『Ⅰ 私のD・H・ロレンス論』『Ⅱ 近親相姦の家』『Ⅲ 人工の冬』『Ⅳ ガラスの鐘の下へ』『Ⅴ コラージュ』(鳥影社)
渡部あさみ(わたなべ・あさみ)
北海道大学大学院文学研究科(博士課程修了)。北海学園大学人文学部英米文化学科准教授。
主要論文:「『見知らぬ場所』に生きる―Jhumpa Lahiriの短編作品における『新アメリカ人』の越境とグローバリティ」『人文論集』北海学園大学、第66(二〇一九)、"A Sociolinguistic Approach to Representations of Identities in Contemporary American Ethnic Women’s Writings." 『札幌大学総合論叢』札幌大学総合研究所、第42号 (二〇一六)。
HOME>アナイス・ニンとの対話 ―インタビュー集―