
価格
1650円(税込)
ページ数
242ページ
発行日
2021年3月28日
ISBN
978-4-86265-871-5

風の戯れ
佐々木国広
- 季刊文科コレクション
- 風の戯れ、波の戯れ、生死の戯れ……
思わぬ災禍と失恋の苦痛を乗りこえ、それをネクストステージへの引き金とすべくもがく青年の姿がコロナ禍の今に重なる表題作。人生航路で出会う「魔」の味が苦く深い、熟達の筆致が光る短篇集。
目次
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爪
風船
みみずく屋
垂り雪
夜の匂い
浄土ヶ原
尾行者
薔薇館
韋駄天語り
著者略歴
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佐々木国広(ささきくにひろ)
1938年大阪生まれ。元毎日新聞社。元大阪芸術大学講師。
短篇小説「乳母車の記憶」で第10回「北日本文学賞」(選者=井上靖)、「バトン ダンス」で第1回「神戸エルマール文学賞」、「赤い月夜に」で第8回「銀華文学賞」(佳作)受賞。
『文学界』に「猫の首」、『すばる』に「紫陽花」発表。同人誌「半獣神」「たまゆら」、俳誌「青嵐」創刊。
短篇小説集「朱の季節」「愚庵記」「藪の女」「シクラの密」「蕪村伝」「バトン ダンス」「抱卵期」
「幻の鳥」 ほか多数。
句集「桃源」「阿修羅」「恋螢」「玄黄」。
滋賀県東近江市在住。