季刊文科84

目次

• 特集「超短編」のすすめ
  編集座談会《伊藤氏貴、勝又浩、佐藤洋二郎、松本徹》
  名作十選
  内田百閒　冥 途
  川端康成　心 中
  小林秀雄　眠られぬ夜
  萩原朔太郎　虚無の歌
  井伏鱒二　へんろう宿
  太宰治　赤 心
  吉田健一　海坊主
  澁澤龍彦　蟻地獄
  三島由紀夫　仲 間
  三浦哲郎　みちづれ
  書き下ろしほか
  吉村萬壱　発狂遊び
  笙野頼子　難病貧乏裁判糾弾／プラチナを売る
  佐藤洋二郎　Ｙ字橋
  増田みず子　未 来
  丸山修身　炎の正体
  司修　「沈黙」という雑草の芽
  超短編の魅力　富岡幸一郎
  
  創作(小説)
  くたかけ〈10〉小池昌代
  医学と文学の間 一アウトサイダーの生涯〈3〉大鐘稔彦
  乱雲の月―後光厳天皇の時代〈2〉不破の関を越えて 松本 徹
  動物福祉　森田哲司
  僚友　波佐間義之
  手のなかの水　水無月うらら
  遠い家　山島西照
  ハーレム日記抄　土井荘平
  
  文科(エッセイ)
  吉野山に桜を見に行く 中沢けい
  久保田正文先生を偲ぶ 難波田節子
  
  同人雑誌季評
  パンデミックがもたらすもの 谷村順一
  「家族」／「ジェンダー」／「不安」 河中郁男
  同人雑誌および本誌会員から
  イントレランス（不寛容）な時代に　長瀬葉子
  ことばの森　武田久子
  〝全国同人雑誌協会〞設立にあたって私のおもうこと 和田伸一郎
  
  新連載
  海の詩学–三島由紀夫 プロローグ 海を見ていた午後 鈴木ふさ子
  連載
  〈文学忌・今昔〉10　九山忌　清水節治
  学界への窓11　文学とわたくし 　大堀敏靖
  私の朝鮮半島地図（６）希望と激論　–異国の片隅で半島の明日を凝視し続けていた人々　柴田 翔
  「ことば」と「からだ」24　はたらく〈６〉　芹沢俊介
  文藝季評34　老若男女　伊藤氏貴
  「私小説」を歩く 第十九回　木山捷平　お前は自家で農科をやれ　佐藤洋二郎
  大倉山から ８　最も厄介な懸念…… 三島由紀夫の最期をめぐって　松本 徹
  砦(コラム)
  勝又 浩
  松本 徹