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価格
1760円(税込)
ページ数
260ページ
発行日
2021年10月8日
ISBN
978-4-86265-921-7
マスコミ掲載・書評
朝日新聞で紹介
中日新聞で紹介
名古屋の栄さまと「得月楼」 父の遺稿から
寺田 繁
- 中部ペンクラブ文学賞特別賞受賞
- 名古屋の老舗料亭を舞台に綴られる演劇・文化史
- 昭和の名女優杉村春子もそう呼んだ寺田栄一は、料亭「得月楼」六代目当主。文学座・創始者の久保田万太郎、岩田豊雄、岸田國士、そして中村伸郎、と戌井市郎という名だたるメンバーが集う文化の交流地だった。(「文学座」演出部 富田稔英)
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演劇 文学 美術……
小山内薫に私淑して築地小劇場の客員になった道楽者の父・栄一は、芝居を通じて人脈を広げ名門料亭を一軒つぶしてなお、東京の芸術・文化を名古屋に植え付けた。
没後 五十年
志賀直哉を名付け親に持つ息子が、芥川龍之介や川端康成、前田青邨とも親交を結んだ父の生涯をまとめた、手向けの書。
目次
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前口上
一幕 一場 「得月楼」そのルーツ 疑惑の頼山陽
二場 芝居事始めと 母のつな
二幕 一場 「どん底」で新劇に目覚める
二場 芥川龍之介 菊池寛 小島政二郎 名古屋へ
三場 小山内薫からの手紙
四場 消えた芥川の「眠る河童図」
幕間 ひと時の別れ
五場 奇妙な対比 吉井勇 曾我廼家劇 前田青邨
六場 小山内の死 久保田万太郎に師事
七場 俳句 さらに文学へ
八場 名門料亭の暖簾をたたむ心境
三幕 一場 道楽息子 妻をめとる
二場 父子共演 三題噺
三場 高浜虚子 ねんげ句会 チャーチル会
四幕 一場 ラジオへの進出 俗曲と名古屋ルポ
幕間 運動神経ゼロ 前代未聞のヘディング
二場 三島由紀夫との縁 明智小五郎
三場 泉鏡花 島崎藤村
四場 万太郎の死 栄一の結核 膵癌
五場 葬儀
納め口上
参考
著者略歴
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寺田 繁(てらだ しげる)
昭和二十三年一月、名古屋市生まれ。
四十六年、日本大学芸術学部演劇学科卒。
名古屋タイムズ社入社。
平成二年から中部日本放送(CBC)勤務。二十年一月、定年退職。
文芸同人雑誌「北斗」同人。「中部ペンクラブ」理事。
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