価格
1980円(税込)
ページ数
170ページ
発行日
2022年4月27日
ISBN
978-4-86265-960-6
評伝 小川国夫 ―至近距離から
山本恵一郎
- 小川国夫との五十年に及ぶ親交を「カミソリの刃のうえを歩くようなこと」と記す著者しか書き得ない、作家の素顔と作品の構造との関わり。小川文学の根幹に迫る評伝の完成。
- 「小川さんは一貫して感覚表現で書きとおした」
小川さんは絵画の制作方法を基本から熟知していた。画家を志す一時期があったのである。一貫して感覚表現で書きとおした創作もまた絵画制作の方法によっていた。それが小川さんの存在確認の方法だった。
目次
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性情の闇から
こわだる人からの質問に答える
感覚表現による〈造形〉
「黒馬に新しい日を」における自伝的真実について
町の人々の眼
死をどのように考えていたか
わたしは生きられている
追記
小川国夫 年譜
著者略歴
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山本恵一郎(やまもと けいいちろう)
1937年生まれ。1968年小川国夫と初めて会い、以降年譜制作、評伝を執筆。
著書『東海のほとり(評伝小川国夫第一部)』(麥書房)
『海の声(評伝小川国夫第二部)』(青銅会)
『若き小川国夫』(小沢書店)
『年譜制作者』(小沢書店)
『静岡の作家群像』静新新書(静岡新聞社)新聞連載後刊行
『小川国夫を読む』静新新書(静岡新聞社)新聞連載後刊行
『小川国夫との対話』(菁柿堂)