価格
3520円(税込)
ページ数
484ページ
発行日
2022年11月1日
ISBN
978-4-86265-967-5
書評・マスコミ掲載
西日本新聞で紹介
林芙美子とインドネシア 作品と研究
ソコロワ山下聖美
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林芙美子、南方体験の行方–。
自然と人間が融合するボルネオにおける鮮烈なイメージの享受
ジャワの村落・トラワスでの人情味あふれるホームステイ体験
スマトラのジャングルを行く壮大なアドベンチャー
【付録として林芙美子インドネシア作品集を収める】
目次
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はじめに 林芙美子の南方従軍とインドネシア
林芙美子南方従軍行程
第一章 ボルネオ滞在と「ボルネオ ダイヤ」
第二章 ジャワ・トラワスにおけるホームステイ体験と「南の田園」
第三章 スマトラ縦断と「スマトラ─西風の島─」「荒野の虹」「郷愁」
第四章 日本軍政下インドネシアの日本語教育とパレンバンの瑞穂学園
第五章 ジャカルタ滞在と文化工作
第六章 林芙美子とマレーの四行詩パントゥン
第七章 林芙美子が滞在した南方の宿
第八章 「古い風新しい風」─南方体験の行方
第九章 『うき草』─『浮雲』を予感させる作品
第十章 インドネシアからベトナム・ダラットへ─『浮雲』の舞台をめぐって
付録・林芙美子インドネシア作品集
物を大切する心
赤道の下
マルタプウラア
新年所感
雨
タキソンの浜
南の雨
スラバヤの蛍
道路標(「マタプウラア」より)
赤い花
あとがき
初出一覧
著者略歴
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ソコロワ山下聖美(ソコロワ やました きよみ)
文芸研究家。1972年生。日本女子大学文学部英文学科卒業、日本大学大学院芸術学研究科博士後期課程修了。博士(芸術学)。現在、日本大学芸術学部文芸学科教授。専攻は日本近現代文学、国際文化交流。
単著
『賢治文学「呪い」の構造』『ニチゲー力 日大芸術学部とは何か』(以上、三修社)、『女脳文学特講―芙美子・翠・晶子・らいてう・野枝・弥生子・みすゞ』(三省堂)、『新書で入門 宮沢賢治のちから』(新潮新書)、『わたしの宮沢賢治 豊穣の人』(ソレイユ出版)、『清水正の宮沢賢治論』『一〇〇年の坊っちゃん』『宮沢賢治・『ポラーノの広場』論』『宮沢賢治・『風の又三郎』論』『ケンジ童話とその周辺』『検証・宮沢賢治論』『宮沢賢治を読む』(以上、D文学研究会)、『検証・宮沢賢治の詩 〈1〉「春と修羅」』『検証・宮沢賢治の詩 〈2〉「永訣の朝」「松の針」「無声慟哭」』(以上、鳥影社)、『別冊NHK100分de名著 集中講義 宮沢賢治』(NHK出版)などがある。
共著
『共感覚から見えるもの アートと科学を彩る五感の世界』(勉誠出版)、『マンガで読み解く 宮沢賢治の童話事典』(東京堂出版)、『社会人になるためのキャリア情報リテラシー』『はじめての「情報」「メディア」「コミュニケ―ション」リテラシー』(以上、技術評論社)などがある。