
価格
1760円(税込)
ページ数
490ページ
発行日
2022年8月26日
ISBN
978-4-86265-969-9

冬晴
永野秀夫
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若くして亡くなった友達への思いをこめて、実際にあった受験生をめぐる朝の電車内の出来事を簡潔にして清楚な筆で活写した表題作外、著者多年の修錬の結晶がキラリと光る短篇(学習院輔仁会雑誌賞準入選の処女作「不昧公の小箱」を含む)と、昭和の情緒溢れる幼少期の思い出等を綴った随筆を収める。
目次
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一
黄色い光
黄色い光余話
暗い廊下
勉 強
いたずら
三角な穴
西日の障子戸
吉田のおじさん
元日の光
白いネックレス
おずれ
内原にて
ある朝
栃尾又の歌碑
二
母の一生
朝 顔
三
不昧公の小箱
お初地蔵
花の川
四
鳶
白い椿
赤いねんねんこ
鉤
虫
赤いスカーフ
チンチン電車
朝
葉ざくらの空
鳥の橋
秋空の下
短 日
煙
くち紅
叩頭虫
冬 晴
あとがき
主な作の内容、執筆の経緯等
発表誌等一覧
著者略歴
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永野秀夫(ながの ひでお)
昭和31(1956)年2月、 東京都豊島区に生まれる。
昭和53(1978)年3月、獨協大学経済学部卒業。
同年4月、学校法人学習院に事務職員として採用される。
平成29(2017)年3月、退職。
平成11(1999)年、「不昧公の小箱」が第29回学習院輔仁会雑誌賞準入選作として同誌に掲載され、以後創作を志す。
著 書
『不昧公の小箱』(平成13年)
『ふたつの光』(平成16年)
『冬木立』(平成22年)〈以上、各私家版〉
『いわし雲』(平成29年)鳥影社