『もっと、海を』イルマ・ラクーザ氏、クライスト賞を受賞
『もっと、海を』(新本史斉訳)の著者、イルマ・ラクーザ氏がドイツの優れた文学賞である2019年度クライスト賞を受賞することが決定しました。クライスト賞は2016年に日本人として初めて多和田葉子氏が受賞していることからもレベルの高さがしのばれます。多和田氏は本書に、イルマ・ラクーザ文学と、この本の魅力を余すところなくつたえる素晴らしいエッセイ「海を想う」を寄せておられます。
なお、授賞式は多和田氏からラクーザ氏へ賞をお渡しする形で行われます。
2018年に本書が刊行された後、ラクーザ氏と多和田葉子氏が連れだって来日し、東京外国語大学と南青山のゲーテ・インスティチュートで本書にまつわる朗読会が開かれました。当日、多くの在日ドイツ人、日本人の方々が集いましたが、彼らの手に原書だけでなく新本史斉氏訳の本書『もっと、海を』が
あったことはとても誇らしい思い出です。
なお、ラクーザ氏のクライスト賞の詳細は以下をご参照ください。
https://www.heinrich-von-kleist.org/kleist-gesellschaft/
https://www.zeit.de/news/2019-05/09/kleist-preis-fuer-schweizer-schriftstellerin-ilma-rakusa-190509-99-147656
『もっと、海を』の詳細、目次はこちら
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