価格
4180円(税込)
ページ数
478ページ
発行日
2024年3月19日
ISBN
978-4-86782-063-6
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書評・マスコミ掲載
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ヴィレハルム ティトゥレル 叙情詩
ヴォルフラム・フォン・エッシェンバハ 著
小栗友一 監修・訳
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キリスト教徒と異教徒間の戦いを、両方の視点から重層的に描いた「ヴィレハルム」は、優れた十字軍文学として、今日的価値を持つ。
さらに小品「ティトゥレル」と叙情詩を追加し、中世盛期ドイツの最も重要と言われる詩人の作品を完訳。
目次
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ヴィレハルム
第一巻 アリシャンツの敗北
第二巻 ヴィーヴィーアンツの死とヴィレハルムのオランシェへの帰還
第三巻 ヴィレハルムのムンレーウーンへの旅
第四巻 救援をめぐる葛藤。辺境伯とレンネヴァルトのオランシェへの出立
第五巻 援軍のオランシェ集結
テラメールとギーブルクの対話、ギーブルクとヴィレハルムの再会、ギーブルクとヘイムリーヒの対話
第六巻 ギーブルクとレンネヴァルトの邂逅。諸侯会議
第七巻 キリスト教徒軍のアリシャンツへの行軍と異教徒軍の戦闘準備
第八巻 アリシャンツの決戦
第九巻 キリスト教徒軍の大勝利
系図
ティトゥレル
断片一
断片二
系図
叙情詩
解説
文献一覧
著者略歴
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ヴォルフラム・フォン・エッシェンバハ
(Wolfram von Eschenbach, 1170年代 - 1220年頃)
中世ドイツの詩人。
『ニーベルンゲンの歌』とともに中世ドイツ文学の最も重要な叙事的作品とされる『パルチヴァール』または『パルツィヴァール』(ドイツ語: Parzival)は彼によるものである。叙事詩の他の2作品、十字軍文学でありながら「寛容の精神」を訴える『ヴィレハルム』と若い男女の瑞々しい恋を悲劇の予感を漂わせながら描写する『ティトゥレル』も魅力的である。また、ミンネザングの歌人として、写本によって伝えられた作品の数は少ないが、極めて優れた叙情詩も残している。
小栗 友一(おぐり ともかず)
1942年生まれ 東京大学大学院修士課程修了 名古屋大学名誉教授 〈主要編著訳書〉 『パルチヴァール』(共訳)(郁文堂) 『中高ドイツ語小辞典』(共編著)(同学社)