価格
3520円(税込)
ページ数
550ページ
発行日
2024年8月10日
ISBN
978-4-86782-087-2
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鷄肋集 —自分史をかねて—
原武 哲
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「満洲」で育ち終戦時中学一年生で命からがら引き揚げた著者が振り返る、人生と文学研究の道。集大成第二弾!
「河井醉茗・蒲原有明・森茉莉・幸田文・阿部知二・伊藤整・宇野浩二・中河與一・江口渙・三木清・志賀直哉・武者小路實篤・里見弴未発表書簡紹介」を含む。
目次
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第一章 「原武 哲」の歩んだ道
①霧の中の「満洲」─牡丹江・奉天・新京─
②虚しき戦いの果て─ソ連軍「満洲」侵攻から帰国まで─
③放埓な青春の象徴としての二中
④杉浦正一郎先生にまつわる思い出のことども─我が九大生時代の悲歌─
⑤「国漢部会」のこと
⑥私の生涯を決定づけた今井源衛先生
⑦長春にて
⑧長 春 旅 情
⑨NHKテレビドラマ『大地の子』騒動顚末記
⑩原武哲希望小学校─吉林省徳恵市朱家小学校─
⑪教え子の同窓会と我が小説
⑫原武哲希望小学校、その後
⑬中国・吉林大学日語系の教え子たち
⑭東京御井町会と漱石と教え子と
⑮徳永 徹先生ご夫妻のこと
⑯「中野三敏先生を偲ぶ会」に因んで
第二章 紀行
⑰東京・信濃路へ─一九六八年度高等学校教育課程研究発表全国大会参加のついでに─
⑱自由民権の里 土佐路を訪ねて
⑲森鷗外の軌跡をたどるドナウ紀行
⑳慶州ナザレ園の日系婦人たち
㉑宮崎県美々津「母を憶ふ歌」歌碑(暁烏敏)
㉒宮崎県美々津「海道東征」(北原白秋)
㉓宮崎市「鍼の如く」(長塚節)
㉔宮崎県都井岬「海の聲」歌碑(若山牧水)
第三章 書評
㉕書評 坂本正博著『帰郷の瞬間─金井直『昆虫詩集』まで─』
第四章 随想
㉖旅と文学散歩
㉗住居表示変更に因んで
㉘「すごい」「かわいい」「かっこいい」
㉙「老公」と「老婆」
第五章 夏目漱石・芥川龍之介・菅 虎雄
㉚夏目漱石と菅 虎雄
㉛菅 虎雄と漱石・芥川
㉜芥川龍之介とその師菅 虎雄
第六章 小説
㉝子規鳥と魂祭
㉞Zweisamkeit(ツバイザームカイト)・ふたりぼっち
第七章 野田宇太郎文学資料館所蔵書簡翻刻・註解
㉟河井醉茗・蒲原有明書簡の紹介
㊱森茉莉書簡の紹介
㊲幸田文書簡の紹介
㊳阿部知二・伊藤整・宇野浩二書簡の紹介
㊴中河與一書簡の紹介
㊵江口渙・三木清書簡の紹介
㊶志賀直哉・武者小路實篤・里見弴書簡の紹介
あとがき
著者略歴
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原武 哲
1932年 5月14日福岡県大牟田市生まれ。
九州大学文学部国語国文学科卒業。
福岡女学院短期大学国文科助教授、教授を経て、1994年1年間中国・吉林大学外国語学院日語系客員教授、福岡女学院大学人間関係学部教授。現在、福岡女学院大学名誉教授。
主な著書
『夏目漱石と菅虎雄―布衣禅情を楽しむ心友―』(教育出版センター、1983年12月)。『喪章を着けた千円札の漱石―伝記と考証』(笠間書院、2003年10月)。『夏目漱石の中国紀行』(鳥影社、2020年10月)。『夏目漱石は子役チャップリンと出会ったか?〔漱石研究蹣跚〕』(鳥影社、2022年4月)。『一三人の作家─藤村・草平・弥生子・らいてう・勇・和郎・捷平・葦平など─』(鳥影社、2024年1月)。編著に『夏目漱石周辺人物事典』(笠間書院、2014年7月)。『夏目漱石外伝―菅虎雄先生生誕百五十年記念文集―』(菅虎雄先生顕彰会、2014年10月19日)など。