価格
3080円(税込)
ページ数
204ページ
発行日
2024年12月7日
ISBN
978-4-86782-118-3
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奄美現存古語注解
茂野洋一
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消えゆく言葉に残された「いししへのいぶき」
戦争と米軍統治下の時代をはさんで半世紀にわたり、奄美琉球の方言を集めて古語と対照し、わが国の民俗文化研究に貢献した茂野幽考。本書は幽考が残した膨大なカードを元に、息子が2007年方言研究者と奄美方言に興味を持つ人向けにオンデマンド方式で出版したものの再版である。方言の消滅が危惧される現在、この本の出版は大きな意義を持つ。
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戦後、沖縄と奄美の島々は米軍の統治下に入り、日本本土と切り離されました。研究対象地に足を踏み入れることの出来ない父は、図書館の蔵書を基に「奄美方言」と「奄美民謡」の研究を続けていたのです。カードを整理していて、父が出版を考えていたことが分かりましたので、私の手で実現しようと考えました。(本書「はじめに」より)
著者略歴
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茂野 洋一(しげの よういち)
1939年 東京に生まれるも、1943年に鹿児島に疎開、空襲で全てを失い父は鹿児島居住を決めた。
1963年 鹿児島大学文理学部卒・鹿児島県立高校教諭
1994年 南日本新聞社主催の懸賞小説の『新春文芸小説部門』で「紙の卒塔婆」が受賞
2000年 定年退職を機に奄美・沖縄の歴史民俗研究のために上京
2001年 「道之島遠島記」が第二回『中・近世文学大賞』創作部門優秀賞を受賞
「道之島遠島記」を出版
2005年 歴史小説「南島古潭」出版
2007年 「奄美現存古語註解」をオンデマンド方式で出版
2024年 歴史小説「重野安繹伝」出版