HOME>ローベルト・ヴァルザー作品集1 タンナー兄弟姉妹
価格
2860円(税込)
ページ数
382ページ
発行日
2010年7月30日
ISBN
978-4-86265-251-5
ローベルト・ヴァルザー作品集1
タンナー兄弟姉妹
新本史斉/F・ヒンターエーダー=エムデ 訳
生きるということに特別な意味を付与しない主人公ジーモン──自分の生を「ただただ生きる」ことで、彼は手に触れるように世界を感じるのである。
著者略歴
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ローベルト・ヴァルザー(Robert Walser)
1878-1956年。ドイツ語圏スイスの散文作家。長編小説の他、多数の散文小品・詩・戯曲を発表。1933年にヘリザウの精神療養施設に入所して以降は筆を断ち、1956年のクリスマスの朝、散歩中に心臓発作で死亡。同時代において、カフカ、ベンヤミン、ムージル、ヘッセに愛読されたその作品は、現代では、W・G・ゼーバルト、E・イェリネク、S・ソンタグ、J・M・クッツェー、E・ビラ=マタス、G・アガンベンらの作家、思想家に愛読されている。
訳者略歴
- 新本 史斉(にいもと・ふみなり)
1964年広島県生まれ。専門はドイツ語圏近・現代文学。翻訳論。
現在、明治大学教授。
著書:『微笑む言葉、舞い落ちる散文』(鳥影社、2020年) 訳書:『ローベルト・ヴァルザー作品集』1巻、4巻、5巻 (鳥影社、2010年、2012年、2015年)、イルマ・ラクーザ他編『ヨーロッパは書く』(鳥影社、2008年、共訳)、ペーター・ウッツ『別の言葉で言えば』(鳥影社、2011年)、イルマ・ラクーザ『もっと、海を』(鳥影社、2018年)他。
- フランツ・ヒンターエーダー=エムデ
1958年ドイツ、バイエルン州生まれ。文学博士。
現在、山口大学人文学部教授。
専門は比較文学。