価格
1980円(税込)
ページ数
100ページ
発行日
2013年7月3日
ISBN
978-4-86265-411-3
詩集 揺曳の日々
河村敬子
- いぶし銀の光を放つ18の詩と人を偲ぶ思い、書くことの根源を求める自伝的文章が、読む者を浄化し魅了する。
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庭先に
うす黄色の羽をたたんで
横たわっている蝶は
一点の汚れもなかった
目次
- 一 揺曳の日々(十篇)
着 地
山崎川
大王崎眺望
絹の画布
夜の美術館
治癒への時間
通う人
老 鶯
羊が夜、眼を覚ます
縁の鳩
二 習作の頃(八篇)
習 作
空梅雨
充 足
生 業
十字路
栞
挨 拶
命の水
三 偲 草
お訣れ
空 似
あとがきにかえて 抽斗
著者略歴
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河村敬子(かわむら けいこ)
1935年、名古屋市生まれ。
三重県立松阪高等学校卒。事務員等を経て22歳より専業主婦。
50歳頃から、中日文化センター、朝日カルチャーセンター、NHK文化センター等で、文学関連の講座を断続的に聴講する。
同人誌にも参加して、詩やエッセーを発表した。
『関西文學』『AUBE』『地球』。個人誌『青樹』『POETICA』に寄稿。
『現代詩手帖』『詩と思想』『詩と創造』等に作品を掲載して頂いた。
1988年、第23回関西文学賞詩部門受賞「縫い川」
1995年、第29回関西文学賞随筆・エッセー部門受賞「必要猫」
2002年、第42回中日詩賞受賞『もくれんの舟』
現在所属なし、17回転居の後、40歳以後名古屋市在住。
著書 詩集『饒舌の川』(1994年 関西書院)
詩集『もくれんの舟』(2001年 思潮社)
『風骨記』(2008年 鳥影社)