価格
1320円(税込)
ページ数
160ページ
発行日
2013年10月7日
ISBN
978-4-86265-424-3
森厳
河津武俊
- 山上の辺陬に突然大惨事をひきおこした殺人事件。
その裁判記録を中心に事件解明を追う物語は、「あと数時間でお別れします」という死刑直前の男からの手紙ではじまる。……事実の訴える迫力という点では第一の力作。〈文芸評論家・大河内昭爾〉
-
「……あの弁護士さん、私と兄貴の人生の未熟を見ていてくれました。恥ずかしながら、本当に人生そのもののことを、知らなかったですね。出獄してから、いろいろ本を読みました。本当に、あの事件を起こした時、森厳も痛恨という言葉も知りませんでしたね。もう少し、いろいろの事を知っていたら……」(本文より)
著者略歴
-
河津武俊(かわづ たけとし)
昭和14年(1939)福岡市生まれ。
現在大分県日田市で内科医院に勤務中。
主な著作
『秋澄──漂白と憂愁の詩人・岡田徳次郎の世界』(講談社 1988)
『山里』(みずき書房 1988)
『肥後細川藩幕末秘聞』(講談社 1996)
『富貴寺悲愁』(弦書房 2003)
『新・山中トンネル水路』(西日本新聞印刷 2005)
『秋の川』(石風社 2006)
『耳納連山』(鳥影社 2010)